Clover【レッドアイズ監視捜査班】Ⅰ (ページ26)

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蠣崎はそう言って
持っているバッドを袋へ振り下ろす。

伏見｢やめろ！！｣

島原｢蠣崎！」

『由美さ…』

蠣崎は何度も力を込めてバットを振り下ろした。
あんなに殴られたら直ぐに意識はなくなるだろう。
場所によっては…。
いや、あんなに殴られたらもう…。

『…っ』

要くんが私の手をぎゅっと握る。
震えたままたまけど、握り返す。

全員画面から目を背けてるけれど
私は恐る恐る画面を見る。

蠣崎【終わったか？】

そう言って蠣崎が袋を開ける。
中に入っていたのは…

小牧｢由美さんじゃない…」

山崎｢誰なんやあの男は」

『多分、保護できなかった最初の人質…』

殴り方が普通じゃなかった。
何か恨みでもある相手なのだろうか。

蠣崎【午後8時ちょうどに、
警察の失態で新たな犠牲者が出たと記者発表しろ】

何故そこまで発表することにこだわる？
彼は一体何を抱えているんだろう。

そう思っているとカメラの向きが変えられ、
手足を拘束されて倒れ込む由美さんが映し出された。

『由美さん！』

命に関わるような目立った外傷は特になさそうだ。

蠣崎【次はこの女だ】

そう言うと蠣崎は、
あの猿の人形を由美子さんの近くに置いた。
あれは爆弾だ。

蠣崎【この女を助けたければ、原点に返れ】

蠣崎はピースサインを裏返す。
そこで通信は途絶えた。

伏見｢殺してやる…！」

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ここまで読んでいただきありがとうございます！
きりが悪くなってしまうのでここまでで切りました。

これにて第2話は終了となります。
評価、お気に入り登録もありがとうございます
(*´∇｀*)