Clover【レッドアイズ監視捜査班】Ⅰ (ページ24)

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島原｢伏見、無事なの？｣

響介さんは無事みたいで、屋上へ向かう。

屋上には、
ロープを使って下へ降りようとする犯人の姿が。
事前に用意していたのだろうか。

手近な物を投げたり、バットで応戦してくる犯人。
首を絞められたりしたが、
何とか犯人を取り押さえることが出来た。

伏見【犯人確補】

犯人は漆川卓也。

要くんのパソコンに送られてきた情報を
2人で確認する。

小牧｢へぇ…こんな見た目してるのに
化学工学系の大学なんだぁ｣

『やっぱりか。あの設計図は爆弾の設計図だったんだよ。どこかで見たことあると思ったんだよね。専門外だから詳しくはわからなかったけど。』

調べると、爆弾は5年前の四葉重工爆破事件で実際に使われたものと同じだということがわかった。

島原｢間に合った」

山﨑｢暗号文、掲載しなくて正解やったな」

響介さんはビルに入る前、
古い建物には釣り合わない新しいロープが
つけられているのを見つけていたらしい。

それで、犯人が逃げる為に括り付けたと考えた。

安堵の空気に包まれるモニタールーム。

いやいや、人質の保護は…？
犯人が捕まったから大丈夫ってことなのかな。

これで事件解決？何かひっかかる。

そういえば、被害者の男性の蠣崎さんの
手術経過報告書とかって見れないのかな。
どんな刺し方して殺し損ねたのか気になる。

『要くん、お願いがあるんだけど』

小牧｢んー？｣

要くんはすぐにこっそり病院のデータベースから
蠣崎さんの手術経過報告書や
電子カルテを私のパソコンに出してくれた。

『あれ…？』

おかしい。
犯人に刺されたなら傷は上から下にあるはず。
でも蠣崎さんの体にある傷は、
下から上につけられたもの。

つまり、自分で自分を刺したってことになる。
これまずいんじゃないの？

『はは、これは警察やらかしたかもね…』

小牧｢え？｣

そんなことを話していると、
島原さんに響介から電話が。
みるみるうちに島原さんの顔は険しくなる。

電話を切ると神妙な面持ちでこちらへやってきた。

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