形だけでも［完結］ (ページ3)

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はじまりページ3

私の父は、自身が高校生のときに女を妊娠させた。
そして17歳の時、産まれたのが私。

父はその後、責任を取る形で母と結婚。
でもそんな中途半端な気持ちで上手くいくはずもなく、私が2歳の時に2人は別れた。

そしてなぜか、父が私を引き取った。

＿

私が16歳、高校1年生の時だった。

33歳だった父は、酒に溺れ、仕事こそしているものの、家では女を連れ込む日々。

父は女を欲の捌け口として扱わず、振られることも多かった。

父は連れ込んだ女との行為を私に見せるのが好きだった。

そしてその日も女に振られたのか、矛先はあろう事か私に向かった。

最初は、身体を触られるだけだった。
それでも気持ち悪かった。

でも、高校2年生の冬。

とうとう父に襲われた。

抵抗しても敵うはずもない。

頻度は増していって、心は限界だった。
痛みだけで、感じるのは気持ち悪い感覚と父の荒い息だけ。

抗えば暴力を振るわれる。
ただ、事が終わるのを静かに待っていた。

父が私を引き取ったのはこのためだったんだと悟った。私は生まれたときから、父の道具でしかなかったのだ。

その日も襲われた。

でもいつもと違うのは首を締められたこと。

怖かった。

翌朝、学校に着いても落ち着かなくて教室に行けなかった。

もう、生きてる意味ないかも。
でも死ぬ勇気もない。

その日は屋上で時間を潰した。
初めてのサボりだった。