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『ほ、…松村先生どうされました？』
北斗って言いそうになった。
あぶね。
松村「この西村くん、先週の課題出してないの」
『あら〜悪い子だね』
阿部「物理の課題も出してね〜？」
西村「うわ、阿部ちゃんも来たの？！」
北斗も阿部ちゃんもしっかり先生してる。
なんだか変な感じ。
阿部「じゃ、俺は西村連れてくから」
阿部ちゃんは西村くんを連れて出ていってしまった。
そしてその数秒後、
授業開始を告げるチャイムが鳴った。
校舎の端っこのカウンセリングルーム。
人が来ることなんて滅多になくて、
私は基本的に1人。ここはいつも静か。
『授業は？』
松村「空き〜」
『サボりじゃないのか』
松村「当たり前」
北斗は授業の無い時間になると
たまに遊びに来てくれる。
もちろん私たちが付き合っていることは
阿部ちゃん以外知らないんだけどね。
松村「ここ人全然来ないね」
『来ない方が嬉しいよ』
松村「そりゃそうか」
ここに来るということは何か悩んでいるということ。
助けを求めているということ。
そんなつらい思いをしている生徒がいないのに
越したことはない。
松村「俺たちのこと、いつ言う？」
『言ったら同じ職場では働けないよね』
松村「じゃあまだ内緒にしとこ」
こういうのってだいたいどちらかが異動になるよね。
公私混同させないためだか知らないけど。
松村「しばらく働いたら報告しよっか」
『そうしよ』
松村「どっちにしろ結婚式呼ぶ時にバレるしね」
『……結婚式？』
松村「え、結婚…しない…の？」
キョトンとして私を見つめる北斗。
いや、結婚、したいけど…
『いきなり過ぎてびっくりしちゃった』
松村「あぁ、ごめんごめん笑
でももっと色々落ち着いたらちゃんと言うから、
それまで待っててね」
窓から射し込む光と北斗の笑顔が眩しい。
カーテンを揺らす春の風は暖かいけれど
熱くなった私の顔には似合わない。
松村「なに、照れてんの？」
『は？別に…』
松村「可愛い」
北斗はそう呟いて私にそっとキスを落とした。
『いま仕事中…』
松村「職場恋愛ってこういうもんでしょ」
公私混同し過ぎないように、
他の人にバレないように頑張ります。
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Some years later→←After graduation
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ragi(プロフ) - momoさん» ありがとうございます！阿部ちゃん気象予報士の資格あるし、メンカラ緑だし理科っぽいかな〜って思って！笑 (2021年4月7日 19時) (
レス) id: 34421714a1 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - やっぱ、このお話好きですw阿部ちゃんが出てきて、数学の先生じゃなかったことにびっくりしましたwこれからのお話も楽しみにしてます！ (2021年4月4日 9時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ragi
| 作成日時：2021年4月3日 18時
