Bottle gourd【レッドアイズ監視捜査班】② (ページ9)

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@モニタールーム

小牧｢石山さん！大丈夫？｣

私がKSBCに戻ると、モニターには
取調室に座っている長篠さんが映っていた。

『うん、姉川刑事のおかげでなんとか…』

小牧｢手、血が出てる｣

そう言って小牧さんが絆創膏を持ってきて
貼ってくれた。

そこで取調室にセンター長が入り、
取り調べが始まった。
私たちは前の方に固まってその様子を見る。

島原【あなたが辛い目に遭ったことはわかってる。
でもどうしてこんなことしたの？全て正直に話して】

長篠さんはセンター長を見つめて何も話さない。
やはり、話したくないことがあるみたいだ。

山崎｢まさかあの子がこんなことするなんてなぁ｣

小牧さんは、長篠さんの拉致監禁事件の
その後について調べている。

私は、長篠さんが削除した監視カメラ映像の
復元を試みている。

伏見｢いや、彼女は犯人じゃない｣

小牧｢え｣

小牧さんは手を止めて伏見さんの方を見た。

長篠さんは爆発の時に
長久手刑事のことを庇ったらしい。
下手すれば自分も死んでしまうのに。

彼女は本当に、長久手刑事と父が
狙われていることを警告するために
2人に会いに行ったのかもしれない。

それなら長久手刑事のことを庇ったのも納得がいく。

伏見｢見つかったか？｣

小牧｢…あ、ごめん、ちょっと待って｣

めずらしい。

小牧さんは随分長篠さんのことが心配みたいだ。
再びパソコンに向き直し手を動かした。

小牧｢…あった。
長篠さんの拉致監禁事件のその後の情報｣

私たちは小牧さんのパソコンを覗き込んだ。

『…なるほど』

だから長篠さんはあんなことをしたんだ。

伏見｢島原さん、俺に話をさせてください｣

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伏見【長久手さんたちに会いに行ったのは、犯人に狙われていると警告するためだったんじゃないのか？】

伏見さんがそう言うと、
長篠さんはハッとした顔で前を向いた。
やっぱりそうだったんだ。

伏見【犯人を止められるのは、
実の妹のあんたしかいない】

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