･＊･ ページ34
･
小牧｢早く捕まえたいよね｣
気づいたら私の隣に要くんが座っていた。
『…うん』
私がそう言うと要くんは私を抱きしめた。
小牧｢犯人も捕まえたいけど、
紅羽ちゃんの事も早く捕まえたい｣
いつになったら彼女になってくれる？と。
本当はすぐにでもなりたい。
要くんを独り占めしたい。
でも、
『私でいいのかなって不安で…』
小牧｢紅羽ちゃんじゃないと無理なんだけど？
…だめ？｣
ダメなわけない。
でも、こんな気持ちは初めてだし、
ご存知の通り私は自分に自信が無い。
『私、こんな性格だから面倒だと思うし、
犯罪に巻き込まれやすいし、
いっぱい迷惑かけちゃう…』
それにきっと嫉妬深い。
小牧｢そんなところも守りたいって思ってるんだよ？
ていうか何なら僕、前科者だし、嫉妬深いし、
こんな性格だし…やっぱ僕じゃダメ？｣
『ダメじゃない…』
やった〜！と喜んで私を解放した要くん。
小牧｢紅羽ちゃん、好き。
僕の彼女になってください｣
『…はい』
なんだか恥ずかしくなってきちゃって、
要くんのパーカーの裾をキュッと掴んだ。
小牧｢え〜なに、可愛い｣
要くんが私に覆いかぶさり、綺麗な彼の顔が
私の顔に近づいてくる。
でも外から足音が聞こえてきて、
要くんは私から離れた。
＿ｶﾞﾁｬ
伏見さんが帰って来た。
小牧｢おかえり〜リストアップ終わったよ｣
伏見｢助かる｣
そして伏見さんは一度奥に行ってしまった。
要くんはそれを見計らって私の頬に口付けをした。
『…え』
小牧｢ちょっと今はこれで精一杯…｣
要くんの顔は真っ赤だった。
これで私たちは念願の恋人になったらしい。
＿＿＿＿＿＿
チューベローズの花言葉
…″危険な快楽″
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「松村北斗」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らぎ
| 作成日時：2021年3月5日 14時
