Bottle gourd【レッドアイズ監視捜査班】② (ページ4)

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@ミーティングルーム

私がここで会議に加わるのも
そろそろお決まりになってきた。

私の意見と知識は役に立つからと
伏見さんとセンター長が呼んでくれる。

島原｢これが、事件発生の2時間前、
被害にあった2人の刑事に送られてきたメール｣

私は机のモニターにメールを映し出した。

件名の部分には、
″警察社会とその未来″と書かれている。

そして内容は…

″警察社会とその結果は人類にとっての大災害である″

そこまで見ると山崎さんが
将棋の駒箱を引っくり返しながら言った。

山崎｢ユナボマーやな｣

『ユナボマー…って』

山崎｢やっぱり知っとったか？｣

『聞いたことはあります』

私がそう言うと、
センター長がユナボマーを検索する。

山崎｢本名、セオドア・カジンスキー。
全米各地で起こった連続爆弾事件の犯人や。｣

『大学と航空会社を狙った事から、
通称ユナボマーと呼ばれるようになった』

大学航空会社爆弾犯
＝University and Airline Bomber

の頭文字をとって、ユナボマー。

ユナボマーの犯行の目的は社会の産業化の阻止。

山崎｢3万5千語からなる声明文を
新聞紙上に公開しとる｣

そしてその始まりの一文が、

山崎｢産業革命とその結果は、
人類にとっての大災害である｣

今回はこのユナボマーの模倣犯で
警察に恨みを持つ人物の犯行のようだ。

するとセンター長のスマホが鳴った。

島原｢ごめん刑事部長からの呼び出しだわ｣

最近多いな。
まあ多分、カウンセリングのことだろうけど。

島原｢あとは頼んだわ｣

『はい』

センター長が出て行った。

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小牧｢石山さん、これ｣

私は小牧さんからあるものを受け取り、
それをポケットにしまった。

伏見｢協力してもらってすまない｣

『私も気になっていたので大丈夫ですよ』

本当のことだ。
伏見さん、これくらい気にしなくていいのに。

小牧｢ねぇねぇ石山さん｣

『はい』

小牧｢連絡先教えてよ｣

山崎｢若いもんはええな｣

『ちょっと山崎さん』

湊川さんと伏見さんも微笑ましい感じで
見るのはやめて欲しい。

まあ結局交換したけど…。

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