Bottle gourd【レッドアイズ監視捜査班】② (ページ20)

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@？

目が覚めると知らない場所にいた。
手を後ろで拘束され、
ソファの上に寝かされている。

｢お目覚めかな？｣

この声は…

『瀬沢…』

私をしつこく勧誘していた男、瀬沢。
明らかに目がやばい奴だ。

瀬沢｢ちょっと手荒になっちゃったけど、
こうでもしないと来てくれないと思ってね｣

『小牧さんには手出してないよね？』

私が起き上がって尋ねると、
瀬沢は少し考えた後、答えた。

瀬沢｢ああ。まだな｣

まだ…？

『話が違う！』

私がそう言うと、瀬沢は私に
覆い被さるようにして拳銃を突き付けた。

瀬沢｢今から言う場所をハッキングしてもらう。
それが出来たら小牧要くんは助けてやるよ｣

『…っどこやるの』

瀬沢｢みなと貴金属の一番倉庫｣

そこは日本でも最高レベルの
セキュリティシステムを採用している。

今まで誰一人として
ハッキングに成功した人はいない。

そんな場所を、私が。

瀬沢｢実行は今夜12時。できるな？｣

あと10時間か…。

ハッキング関係のプログラミングなんて
もうしばらくやっていないし、
プログラミング系の事件も起きていないから
正直言って自信が無い。

最近は専ら情報解析ばかりの上に
極度の恐怖を感じて緊張状態の私が
10時間以内に正確にハッキング出来るだろうか…

『残り10時間は、ちょっと厳しいかも…』

瀬沢｢…そうか、残念だ。
だが正直に言ってくれてよかった｣

瀬沢はそう言って私を無理やり立たせ、
別の部屋へと歩かせる。

連れてこられた部屋にいたのは…
小牧さんと、女の人…多分悠香さん。

『え』

小牧｢え、何で石山さんが｣

『なんで、小牧さんに手は出さないんじゃ…』

瀬沢は私の腕の拘束を解いた。

周りを見ると、机に、パソコン。
少し離れた場所には頭を銃で撃ち抜かれた男。

私はその机の前の椅子に座らされた。

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