Bottle gourd【レッドアイズ監視捜査班】② (ページ19)

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第6話＊ユリの花ページ19

その日の夜

@自宅

私がソファでくつろいでいると、
非通知から電話がかかってきた。
どうせまた勧誘だろう。

小牧さんの言っていた悠香という人のことも
気になるし、今は構っていられない。

たまには無視しようと思って無視すると、
留守番電話に切り替わった。

聞こえてきた声は、
最近よくかかってくる相手の声だった。

【もしも～し、あれ、出てくれないの？いいのかなぁ、今回は断ったら君の大事な人を傷つけちゃうんだけど…】

『…大事な人』

その言葉につられて、私は電話に出てしまった。

【あ！なんだやっぱり聞いてたのか。
だったら話は早いな。
とりあえず仕事の相談だけでもしたいんだが】

『仕事って…？』

【もちろん、ハッキング】

そうだとは思っていたけれど…。
どうしたものか。

【俺は瀬沢だ。また連絡するが、このことは誰にも言わないこと。言ったら小牧要くんが危ないかもね～】

そう言って電話は切られてしまった。

また連絡するって…。
それに、小牧さんのことまで知られてるなんて
下手に動くことは出来ない。

どうしたものか…。

＿＿＿

翌朝。

私は家を出てしばらく歩いていると、
背後に気配を感じた。

嫌な予感がする。

私は早歩きで神奈川県警へ向かうけれど、
相手はしっかり着いてくる。

怖い…

でも、すぐそこの角を曲がれば
人通りの多い場所に出られる。

そう思って、曲がろうとした時…

『んん…っ！』

突然後ろから口を塞がれ、
腹部に電気を感じた。

スタンガン…？

｢やっと会えたね｣

意識が無くなる直前聞こえた声。
ある人物が脳裏を過った。

『…せ、ざわ』

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