12:リモート報告会 ページ17
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カミングアウトをしてから数日。
やっぱり隠し事は良くないなと思った。
暮らしやすさが違うわ。
ほっくんとは無事にいい関係を築いていると思う。
そういえばほっくんは私を紅羽ちゃんではなく、紅羽って呼び捨てで呼ぶようになったよ。
今日は一日中ほっくんがいる。
その代わり、家でリモート撮影らしい。
ほら、あれだよ。
家でリモートでお話して近況報告みたいなやつ。
あれをほっくんの部屋、つまり、私の部屋の隣の部屋でやるの。
ヤヴァイよね…。
北斗「紅羽も出る?」
なんて冗談なのかよく分からない顔で言ってきたけど丁重にお断りした。
撮影中は部屋で大人しくしていよう。
そう思ってリビングで読書することにした。
撮影開始時刻からしばらく経った。
順調かな?
そんなことを考えているとスマホに1件の通知。
『ほっくん?』
何故か撮影中のほっくんからLINEが来ていた。
嫌な予感しかしない。
兄【冷蔵庫からペットボトルの水持ってきてー!
お願い(ㅅ´ ˘ `)】
『しょうがないな…』
まあずっと喋ってたら喉も乾くよね。
冷蔵庫から500mlの水を取り出してほっくんの部屋に向かう。
【持ってきたよ】
普通に転がして渡せばいいかなって考えていた。
兄【いまミュートにしたから開けていいよ〜】
扉を開けて恐る恐る中を見る。
ここなら映らなそう。良かった。
『転がすよ?』
北斗「え?いやいやいや。持ってきてよー悲しいよー」
仕方なく、カメラに映らないように気をつけながら近づく。
『はいどうぞ』
北斗「ありがとー」
ペットボトルを手渡してすぐ離れようとするけれど…
『あのー、ほっくん…?』
手を掴んで離してくれないほっくん。
何をする気だこの人は。
ふとパソコンを見ると、不思議そうに笑うSixTONESのメンバーたち。私の腕だけ映ってるからおかしいんだと思う。
すると何を思ったのかほっくんはミュートを解除。
田中《なになに北斗ーお水持ってきてもらったー?》
ジェシー《Hahahaその腕は妹ちゃん?》
北斗「そうだよーほら手振って」
まじで言ってんのか…。
仕方なく手を振ってみた。
森本《やっほー妹ちゃん!》
うわぁやばぁ……
北斗「はい、ごめんね」
そう言ってやっと解放された私の腕。
私はそそくさとほっくんの部屋を出た。
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ragi(プロフ) - sho.kano0129さん» ありがとうございます!その言葉で頑張れます(*´∇`*) (2021年2月21日 17時) (レス) id: ec19d43cf6 (このIDを非表示/違反報告)
sho.kano0129(プロフ) - すっごく面白いです!私の好きな設定なので! (2021年2月21日 7時) (レス) id: 9f4af29832 (このIDを非表示/違反報告)
ragi(プロフ) - ニナさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです( *´艸`)更新頑張ります! (2021年2月20日 23時) (レス) id: ec19d43cf6 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - とても面白いです!!更新待ってます!! (2021年2月20日 22時) (レス) id: cb7efdd065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぎ | 作成日時:2021年2月19日 15時