カミングアウト ＊北斗side ページ16
着いたのは、紅羽ちゃんの部屋。
俺があげたやつも棚に置いてあったけど、もっと凄かった。
そこで見せられたたくさんの俺たちのグッズ。
他のジャニーズのものもある。
彼女は自分がジャニヲタで、SixTONESのことも好きだってカミングアウトしてくれた。
でも尚更分からなかった。俺に冷たい理由。
ファンなんて嬉しいのに、それを黙ってたことも。
紅羽｢だって…。これからは家族だけど元は他人だし、家にファンがいたら北斗くんの気持ちが休まらないと思って。それに…｣
『それに？』
紅羽｢私はただのファンなの。それなのになんか、運良く北斗くんが身近な存在になることの現実味が無いし…。他のファンの人にも申し訳ないっていうか…｣
″母の結婚を利用したやらかしなんて思われてたら嫌だ。自分は普通のJKだ。連絡先や、 色んな個人的なことを友達にバラされる可能性だってある。″
そんなこと俺は全く気にしていないのに、不安そうに下を向かながら彼女は話してくれた。
『ねぇ紅羽ちゃん？俺さ、紅羽ちゃんが俺達のこと知ってて、ファンだって知れて嬉しいよ。ただ、それを黙ってたことがちょっと寂しかっただけ。』
紅羽｢え…？｣
『あと、個人的なことバラされるかもとか心配したことないよ。普通に信用してるし。』
信じられないといった表情の紅羽ちゃんの顔を上げさせる。
『家族だから、メンバーにも紹介したいって思うし。滝沢くんとか、他のジャニーズの人にも紹介したいって思うよ。』
紅羽ちゃんは、それは無理だよなんて困った顔をするけど、俺はずっとそう考えてたよ。
『無理じゃないよ。初めて紅羽と会った時から、礼儀正しくていい子だなって思ってたし。むしろ会わせてって皆に言われてるんだよ？』
俺は紅羽ちゃんの手を握った。
ネガティブにならないで欲しい。
俺は君が思ってるより君を家族だと思ってる。
ファンも大切だけど、家族はもっと大切だ。
家族のことは、紅羽ちゃんのことはちゃんと守る。
それが伝わって欲しくて。
どうやらお互い嫌われてると思ってたらしい。
俺たち、不器用すぎない？
この件で俺たちは今度こそ距離が縮まったと思う。
呼び方も、北斗くんからほっくんになった。
お兄ちゃんでもいいんだけどな？
＿＿
一旦北斗side終了です！
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ragi(プロフ) - sho.kano0129さん» ありがとうございます！その言葉で頑張れます(*´∇｀*) (2021年2月21日 17時) (
レス) id: ec19d43cf6 (このIDを非表示/違反報告)
sho.kano0129(プロフ) - すっごく面白いです！私の好きな設定なので！ (2021年2月21日 7時) (レス) id: 9f4af29832 (このIDを非表示/違反報告)
ragi(プロフ) - ニナさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです( *´艸｀)更新頑張ります！ (2021年2月20日 23時) (レス) id: ec19d43cf6 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - とても面白いです！！更新待ってます！！ (2021年2月20日 22時) (レス) id: cb7efdd065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぎ
| 作成日時：2021年2月19日 15時
