１０：カミングアウト ページ11
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北斗｢お邪魔します…｣
どこかソワソワした北斗くんを自分の部屋に招き入れる。
北斗｢あ、これ俺があげたCDだ｣
以前彼に貰ったCDを見つけて喜んでる子犬を横目に、私は棚からとあるボックスを取りだした。
『これ見て』
ボックスを開ける。
中にはSixTONESのCDとDVD。それに雑誌や会報。
他のグループのものが入ったボックスも横に置いた。
『私、ジャニヲタなの。』
自分がジャニヲタでSixTONESが大好きなことも、全部打ち明けた。
『ごめん、黙ってて』
北斗｢ほんとだよ！なんで言ってくれなかったの｣
なんだ俺達のこと知ってたんだ。
なんて言ってる北斗くんの顔を見れないまま話を続ける。
『だって…。これからは家族だけど元は他人だし、家にファンがいたら北斗くんの気持ちが休まらないと思って。それに…』
北斗｢それに？｣
『私はただのファンなの。それなのになんか、運良く北斗くんが身近な存在になることの現実味が無いし…。他のファンの人にも申し訳ないっていうか…』
もしかしたら母の結婚を利用したやらかしなんて思われてたら嫌だし。
『私、普通のJKだよ。簡単に信用出来ないと思う。連絡先とか、家に松村北斗がいることとか、色んなことを友達にバラされる可能性だって…』
私は、どれだけネガティブなんだと言われんばかりに、あらゆる不安を言いまくった。北斗くんは、上手く言葉を紡げない私の話をじっと聞いてくれた。
全てを話し終えても、私は下を向いたまま。
嫌われただろうか。
北斗｢ねぇ紅羽ちゃん？俺さ、紅羽ちゃんが俺達のこと知ってて、ファンだって知れて嬉しいよ。ただ、それを黙ってたことがちょっと寂しかっただけ。｣
『え…？』
北斗｢あと、個人的なことバラされるかもとか心配したことないよ。普通に信用してるし。｣
そんなはずない。
どこかで一線引いていたはずだ。
しつこく話しかけても、
どこか距離を感じる節があった。
私は、彼に嫌われてる。
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ragi(プロフ) - sho.kano0129さん» ありがとうございます！その言葉で頑張れます(*´∇｀*) (2021年2月21日 17時) (
レス) id: ec19d43cf6 (このIDを非表示/違反報告)
sho.kano0129(プロフ) - すっごく面白いです！私の好きな設定なので！ (2021年2月21日 7時) (レス) id: 9f4af29832 (このIDを非表示/違反報告)
ragi(プロフ) - ニナさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです( *´艸｀)更新頑張ります！ (2021年2月20日 23時) (レス) id: ec19d43cf6 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - とても面白いです！！更新待ってます！！ (2021年2月20日 22時) (レス) id: cb7efdd065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぎ
| 作成日時：2021年2月19日 15時
