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109.俺の理性崩壊キャンペーン ページ9

Kawanishi side




「……すぅー………」




え、まって、寝た?寝たよな?




寝たのか確認するために首を動かそうとすると肩に重みが…




ん?重みが……………?




川西「……………ぇ、」




まって、まって、これは俺の肩に頭乗せて寝てるよな?




グギギギギと首をゆっくり動かすと




川西「……っ!!!」




寝てる!先生寝てます!好きな子が俺の肩で寝てます!!!




あ、あと鼻に髪の毛当たったんやけど、めっちゃええ匂いした

………わざわざ嗅ぎにいったんちゃうからな!?たまたま振り向いたら髪の毛当たったんやからな!?がちで!!!




川西「…どうしよ、ほんまに」




ずっとこのままでいるわけにもいかんし、起こすのも悪いし(寝顔を見ていたい)、Aの部屋に運ぶにも勝手に部屋に入るのは悪いよなぁ




川西「…………もう10:00か」




ホテルに着いたのは夕方だったし、映画も2本目やし、そりゃそんな時間か




10:00なら尚更起こすの悪いな。明日早いし。




「…すぅー…すーっ………ん…すぅー」




川西「…………………………」




結果、俺のベッドに寝かせる




いや、自分で自分の首絞めてんのはわかってんねん

でもこれが最善策やろ?




起こさないように静かにベッドに入ると




川西「……っ」




やばい、なんかもうすべてがやばい

首の皮一枚で繋がってる俺の理性、凄すぎる。誰か褒めてほしい。




川西「……ちょっとくらい、ええよな」




Aの首の下に右腕を入れて腕枕状態にして、自分の方に寄せた




あぁー、やばい、ほんまにやばい

もう俺の理性は爆発寸前やけど、今しかこんなことはできへんし…なんて思ったらやるしかなかった




よし、今日はこのまま寝よう。穢れた感情は捨ててこのまま寝よう。





そう思いながら目を閉じると




「………んんっ」




川西「………!!」




んんっ、なんて声を漏らしながら俺の胸にすり寄ってきた

Aに応えるように左腕でAを抱きしめるようにすると、ふにゃっと顔を緩ませた




え、俺の理性崩壊キャンペーンですか?

俺の胸に顔埋めてきたってことはそういうこと…やんな?




………………いや、耐えるんや俺。こんな純粋な子を汚すわけにはいかない。




どうにか目を瞑って寝よう




でも、その前に…




川西「……ごめん、許して」




そう言って、Aの額にちゅっと口づけて眠った

110.…やらかした?→←108.天国のような、拷問のような



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作者名:らふちゃ | 作成日時:2024年3月20日 10時

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