28話 ページ32
「あのーエース君、なんでここにいるんですか」
「昼寝しに来た」
現在、私はベットの上に正座、エースは胡座をかいて2人とも向かい合うように座っている。
っていうか授業サボるって・・・。
学生にあるまじき行為だよ、エース君。
・・・私も人の事言えないけどさ。
「Aは？腹でも痛てぇのか？」
大丈夫か、と不安げに聞かれ、言葉に詰まる。
私の性格からして授業をサボるなんて考えられないし。
なんか騙してるみたいで心が痛い。
「いやーまぁ。お腹が痛くてねーうん」
「なんでそっぽ向いてんだよ」
はてなマークを浮かべるエースにあはは、と笑ってごまかす。
「そういえば、エース最近優しくなったよね」
「は？そうか？俺はいつもこんな感じだろ？」
「ううん。初めて会った頃なんか敵意むき出しでホント怖かった」
女の子相手に石ぶん投げるし。
なんかずっと睨んでくるし。
今は優しくなった。ちょっと蹴ってくるけど。
昔のことを思い出してると、エースがポツリ、呟いた。
「随分昔に、俺ら会ったこと・・・あるよな」
顔を上げると、真面目そうな目が静かにこちらを見据えていて。
「え？」
聞き返すと、一瞬顔を暗くし、「いや、今の忘れてくれ」と横を向いた。
いやいやいや、
「ちょっと待って。今、何言おうとしたの？」
「なんでもねぇ！！忘れろ！」
「ちょ、ついさっき聞いたのに忘れられるわけ無いでしょーが！」
こういうの、最後まで聞かないとモヤモヤするから！
身を乗り出し、エースを問い詰める。
「気になるから最後まで言ってよ」
「言わねぇ！」
ふん、とそっぽを向くエースに、聞き出してやろうと体を動かした、
その瞬間。
「きゃ、」
シーツで足を滑らせた私が、スローモーションで前に倒れた。
ギィ、とベットがきしみ、生暖かい感触を覚えながらも目を開ける。
「・・・！」
ええと。
なんですか、コレ。
目の前には、エースとシーツ。
それに覆いかぶさるようにして私がいる。
こ、これって。
羞恥で顔が熱くなる私に、同じく顔を赤くしたエースが一言。
「A、俺を押し倒すな」
「分かってるから言わないで」
あーもう恥ずかしい。
保健室で何やってんだ私。
今日の星座占い最下位だったのも頷けるわ。
なんて事を考えながら、慌ててどこうとした途端。
悪運は連鎖するものでして。
ガラッ
「さ、サボ！？」
ドアの前で驚いたようにこちらを見る好きな人と、完全に目が合ってしまった。
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お布団 - 更新待ってます！！私なら姫ってやつが私サボくんとキスしたんだーって言われたら｢あ、そうなん？俺エース襲ったよ？｣っていうわw (2021年6月7日 21時) (
レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
ｾﾙｱ(プロフ) - もう更新されないのかなぁ(´;ω;) (2019年6月30日 22時) (レス) id: 4709443771 (このIDを非表示/違反報告)
かげりん - 更新してほしいです！！お願いします！！！！ (2018年7月4日 9時) (レス) id: 01dfe19ebe (このIDを非表示/違反報告)
ロイズ - こんにちは！！物凄く面白くてドキドキが止まりません〜！！これからも更新楽しみに待ってます！！ (2017年8月27日 17時) (レス) id: bc4de1aa37 (このIDを非表示/違反報告)
秋風 - 物凄く面白くて一気に読んじゃいました（*´∀｀*）更新楽しみにしております！！ (2016年10月26日 17時) (レス) id: 69188f6a4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ら・ふらんす | 作成日時：2015年8月24日 13時
