24話 ページ28
「Aちゃんは、一番三つ編みが似合うわね」
「本当！？じゃあ、ずっと三つ編みにする！」
膝の上から見える、にっこりと優しげに微笑む笑顔が大好きだった。
お父さんは知らない。
お母さんは仕事人。
そんな家庭で育った私は、おばあちゃんが唯一の家族だった。
あたしが何かできるようになった時、おばあちゃんは一番嬉しそうな顔で微笑んでくれた。
それが、小さい頃の小さな頭で考えた最高の至福だった。
「おばあちゃん、本読めるようになったよー！」
「おばあちゃん、この計算できるようになったよー！」
「おばあちゃん、掛け算全部いえるようになったよー！」
あのね、あのね。
おばあちゃんに褒められたくて、撫でてもらいたくて、認めてもらいたくて。
毎日、本を読んだ。
毎日、朗読した。
毎日、勉強した。
一生懸命頑張った先にあったのは、いやに遠くから見える友達と、嫌味、皮肉、蔑みだった。
「また、Aちゃんが一位になったんだって」
「えーまた？」
「確か、今回のテストって小学生全員で受けたものでしょ？あの子まだ三年生じゃない。ズルしたんじゃないの？」
「！それじゃなきゃ常に一位なんか取れるわけないし！」
「ホント最低だよね、アイツ」
ヒソヒソ、と聞こえるように仕組まれた陰口は、私を孤立させるには十分だった。
何、私が何かした？
ちゃんと受けたじゃない。
それも、あなたたちと同じ方法で。
言い返しても言い返しても、延々と続く言葉に嫌気が差してきた。
「ていうか、Aってダサくない？」
「分かるー！いまどき三つ編み？時代遅れすぎだわ」
「あれ保育所の頃かららしーよ？」
「えーないわー！おかーさんどんな神経してんのー！？」
だまれ。
怒りで、読んでいた本が小刻みに震えた。
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お布団 - 更新待ってます！！私なら姫ってやつが私サボくんとキスしたんだーって言われたら｢あ、そうなん？俺エース襲ったよ？｣っていうわw (2021年6月7日 21時) (
レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
ｾﾙｱ(プロフ) - もう更新されないのかなぁ(´;ω;) (2019年6月30日 22時) (レス) id: 4709443771 (このIDを非表示/違反報告)
かげりん - 更新してほしいです！！お願いします！！！！ (2018年7月4日 9時) (レス) id: 01dfe19ebe (このIDを非表示/違反報告)
ロイズ - こんにちは！！物凄く面白くてドキドキが止まりません〜！！これからも更新楽しみに待ってます！！ (2017年8月27日 17時) (レス) id: bc4de1aa37 (このIDを非表示/違反報告)
秋風 - 物凄く面白くて一気に読んじゃいました（*´∀｀*）更新楽しみにしております！！ (2016年10月26日 17時) (レス) id: 69188f6a4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ら・ふらんす | 作成日時：2015年8月24日 13時
