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夕飯の終わり時。

満腹そうにお腹をさするダダンさんに、こっそりと耳打ちをする。

「あの、少しお話してもいいですか?」

「ああ。こっちにきて話しな」

ついていったのはダダンさんの部屋であろうこじんまりとした所。

部屋の面積は小さめだけど、置かれている家具が高級品ばっかりだ。

小さな戸棚の隙間から宝石がはみ出しているのを、ダダンさんは半ば乱暴に押し込んでドカッと椅子に腰掛けた。

「なんだい、話って」

「えっと・・・これからもこの家に住まわせてもらえませんか。

この数週間彼らと一緒にすごして思ったんです。あの子達の将来が見てみたいって。
子供たちはまだ小さいですが、大人並みの力があります。
その力を悪用したい人もいるはずです。私は、そんな奴からあの子達を守りたい。
掃除洗濯、その他の家事は今まで以上にします。どうか、よろしくお願いします」


頭を下げると、笑い声が頭上から聞こえた。

「あたしもこれからのことを聞こうと思ってたんだ。まあ、あいつらは守るようなヤワッちい奴らじゃねェが、あたしたちの変わりに保護者役を頼むよ・・・これからもあたしらのために美味い飯を作ってくれるかい?」

「!」

顔を上げると、ニヤリと笑ってみせたダダンさんと目が合った。

「はい、これからもよろしくお願いします!」


「ああ。じゃあ、ちょっとこっちに来てくれるかい?あんたに見せたいモンがあるんだ」


そういって嬉しそうに手招きした。

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作者名:ら・ふらんす | 作成日時:2016年5月18日 12時

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