Sugar (ページ8)

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やめよ (Shion) ページ8

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鶴房「……んぁ、起きてたん？」

「うん、おはよ」

鶴房「はよ」

ねっむ、なんて言いながらベランダで煙草を吸っている私の横にくる汐恩

私とした次の日、汐恩は毎回切なそうな顔をする

その横顔を見る度私がどれだけ苦しんでるのかなんて、彼はきっと一生わからないのだろう

所詮、私と彼はただの体だけの関係だ。それ以上でもそれ以下でもない。

最愛の人を失った汐恩を見ているのが辛くて、体だけでも満たしてあげたかった。

いや、そんなのただの言い訳にすぎない。私が汐恩の弱みにつけこんだだけだ。そしてそんな関係をいつまでもズルズルと続けているだけ。

今まで何度も関係を断とうかと思ったけど

鶴房「寒いやろ、これ着とき」

ほら。

こんな風に優しくされたら、実は彼は私のことが好きなんじゃないかって期待してしまう。

でもね、

鶴房「今日俺出かけるけどお前どっか行く？」

「んー、家帰ろうかな」

鶴房「ん」

私の淡い期待は毎回打ち砕かれる。

今日は汐恩の最愛の人の月命日

どうせ彼女に会いに行くんでしょ？あんたの顔見てれば言わなくてもわかるよ。

あーあ、辛くて涙が出そうだよ

でも、ここで私が泣いても涙は拭っても抱きしめてくれないんでしょ？

あーあ、そんなこと考えたらまた泣いちゃいそうだよ

「汐恩」

鶴房「ん？」

でもね、私、もう泣きたくないんだ

だからさ

「やめよ」

「この関係」

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この後の汐恩との関係がどうなるかは皆様のご想像にお任せします