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Kimata side
今まではレジを挟んでの会話だったのが、こうして横に並んで歩いているなんて
まだ信じられない
木全｢お姉さんもこっちなんですね｣
｢あぁ、木全くんも家こっち？｣
木全｢はい。じゃあこれからも一緒に帰れますね。｣
｢えー、それは悪いよ。夜遅いし。｣
木全｢夜遅いから送るんですよ！危ないじゃないですか｣
｢うーん…じゃあ、時間が合った時だけね｣
年下に送ってもらうなんて情けないなぁ、なんて言われる
年齢とかそういう問題じゃないんだけどなぁ
｢あ、いい？｣
そう言って煙草を吸う仕草をするお姉さん
木全「いいですよ。あ、吸いすぎはだめですよ」
「はーい」
そう言うとすぐにポケットからジッポーを出して吸い始めた
…かっこいいな
本当は体に悪いから煙草を吸うのはやめてほしいけど、吸う姿がかっこよくて好きだからあんまり強く言えない
木全「煙草って美味しいんですか？」
「うーん、どうなんだろ。美味しくはないんじゃない？」
木全「え、じゃあなんで吸うんですか？」
そういうと少し悩むお姉さん
「………んー」
「…早く大人になりたかっただけだよ」
木全「大人…？」
頭に？を浮かべているとお姉さんの顔が急に近づいてくる
木全「…っぇ、い、いまっ…、」
「この味がわからないうちはまだ子供だね？」
じゃーね、と言って去っていくお姉さん
お姉さんが触れた唇は、まだ熱を持っていた
.
木全「まさか付き合えるなんて夢にも思ってませんでしたよ、僕」
「そう？私は付き合うことになるだろうなぁって思ってたよ？」
木全「え、なんでですか？」
「だって翔也、私のこと好きなのバレバレなんだもん」
木全「え…」
「ってか、キスした時点で私が翔也のこと好きなんだなってことくらい気づいてよ」
木全「…………すいません」
Rainy night* (Issei)→←いつものお姉さん (Syoya)
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作者名：らふちゃ | 作成日時：2024年1月26日 13時
