Sugar (ページ41)

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いつものお姉さん (Syoya) ページ41

Kimata side

木全「…またいつものですか？」

「おぉ、よくわかってんじゃん」

深夜2時頃になると、煙草を買いに来るお姉さんがいる

胸下くらいまであるピンク色の髪に爪には真っ黒で長いネイル、あと、たくさんピアスをつけてるお姉さん

お姉さんが毎回買っていく煙草はJPSっていうらしい

他に買ってる人見たことないから、たぶんお姉さんしか買ってないんだと思う

木全「また今日も煙草ですか、」

「そっちこそ。また今日もバイト？しかもこんな遅くに」

木全「………僕はいいんです」

「じゃあ私もいいでしょ？」

木全「煙草はよくないですよ。しかも毎回2箱も」

「えぇー、2箱でも抑えてる方だよ？」

木全「多いですよ」

「ええぇ、」

木全「吸いすぎちゃだめですよ」

「はいはーい」

慣れた手つきでお金を払って煙草を受け取り、ばいばいと言って帰ろうとするお姉さん

…今日こそは、

今日こそは、言うんだ…！！

木全「…っ、まって！」

「ん？」

木全「僕っ、もうあがるんで！…その、送って行きます、！」

「えぇ？わざわざ送ってもらわなくても平気だよ？木全くん大変でしょ？」

木全「僕が送って行きたいんです」

「…ははっ。じゃあ、待ってるから早く来てね？」

木全「っ、……わかりました！すぐ戻ってきます！」

予想外の返事に思わず胸が高鳴る