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Kawanishi side
「はい！できたよ！」
川西「ん、ありがと」
髪を乾かし終えて、やーほんとにサラサラやなーなんて言いながら俺の髪を撫でるAに思わず頬が緩む
や、そんなん言ってる暇ないんよ
「今日もう眠いし寝よっかなぁー、拓実くんどうする？寝る？」
川西「ま、まって」
「ん？どうしたの？」
川西「ちゃう。ちょっとそこで待っとって」
「う、うん？わかった」
立ち上がって寝室に行こうとしたAをソファに座らせて、キッチンに行く
はぁ、まじで緊張する。やばい。えぐい。心臓出る。吐く。
川西「………いつからこんな語彙力なくなってん、」
LIVEの時より緊張してるんちゃうかってくらい心臓がバクバクしてる
彼女にプレゼントを渡すだけで、こんなにドキドキするもんなんや
「あ、拓実くん、どしたの？」
川西「……ん」
いざAを前にすると体が固まって、ぶっきらぼうに箱を渡してしまった
「…これ、あけてもいい？」
川西「…ええよ」
箱をみて驚いた顔をした後、ゆっくりと箱をあけていく
「…………これ、私に…？」
川西「…おん」
「……もしかして、手作り？」
川西「………ん、いらんかったら捨て………っえ」
いらんかったら捨てて、と言おうとした瞬間、思いっきり抱きしめられた。それはもう首が絞まる程。
「ほんっっっとに嬉しい！！ありがとう！！」
川西「…お、おう」
「拓実くんの手作りチョコとか…ほんとに嬉しすぎる、泣きそう」
川西「そんなことで泣かんといてや」
「なっ、そんなことって！私にとってはそんなことじゃないの！！」
俺が作ったガトーショコラは、Aがバレンタインの時にくれた生チョコには遥かに劣る見た目だし、味も絶対Aのほうが美味しい
そんなものをみて、これ以上ないってくらいに喜んでくれるA
川西「ほんまはさ、買おうかと思っててん。けどさ、せっかくAが手作りでくれたんだし…俺の気持ち、伝えたかってん」
「…ふふっ、嬉しいなー。拓実くんにそんな風に思ってもらえて」
耳を赤くしながらそう言う彼女の腰を抱くと、少し驚きながらもこちらを向いた
川西「…A」
「……うん」
川西「……………愛してんで」
どちらともなく触れた唇
ゆっくりと体を倒すと、ソファが2人分沈んだのがわかった
間違った関係 (Issei)→←White Day (Takumi)
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作者名：らふちゃ | 作成日時：2024年1月26日 13時
