Sugar (ページ23)

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「………った、」

目を覚ますと見慣れない天井、いつもより硬めのベッド、そして生まれたての姿の私

それを認識したと同時にやってくる事後特有の頭痛と腰痛と少しのだるさ

隣を見ても瑠姫はいない

…あぁ、帰ったんだ

こんな虚しい気持ちになるならしなければよかった、なんて思いながら重たい体に鞭を打って起こし、床に落ちている衣服を拾って着替える

白岩「あ、起きた」

ガチャ、とドアの開く音がして前を見ると瑠姫がいた

こちらに近づいてきて、飲み物を渡してきた

白岩「ん、これ。お前好きだったでしょ？」

そう言って渡してきたのは、付き合っていた頃よく飲んでいたアールグレイだった

「……覚えてたんだ」

白岩「当たり前だろ」

白岩「……………忘れたくても、忘れらんねぇよ」

「…え？」

そう言った瑠姫の顔を見ると、あまりにも真剣な顔で見つめてくるから目が逸らせなくなった

白岩「……なぁ、あのさ」

白岩「俺に、もう1回だけチャンスくれない？」

「チャンス…？」

白岩「次はもう、絶対お前のこと離さないから」

白岩「もう1回だけ、俺にチャンス、くれない？」

私たちの関係が終わると同時に、始まる音がした