Sugar (ページ18)

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小悪魔な先輩 (Syoya) ページ18

Kimata side

ぼくには好きな人がいる

木全「…あ、あのっ、先輩っ！」

「ん～？」

木全「あのっ！…、一緒に帰りませんか、？」

「うん！いいよ～」

いつもぽやぽやしてて

『Aー！カラオケ行かね！？』

「ん～今日はパス～」

『え～なんだよ～Aいないと盛り上がんないじゃーん』

「今日は気分じゃないの～。また今度ね」

『ちぇ、次は絶対来いよー！』

「気が向いたらね～じゃあね～」

『おう！またな！』

みんなの輪の中心にいるような人気者で

木全「…カラオケ、行かなくてよかったんですか？」

「んー？なんで？」

木全「…そのっ、僕が一緒に帰ろうって言っちゃったから、」

「いやぁ、全然大丈夫だよ？ほんとにカラオケ行く気分じゃなかったし」

「それに、今日は木全くんと帰りたかったから！」

こんな僕にもかまってくれる優しい先輩

見た目も可愛くて、こんなに性格がいい先輩がモテないわけなくて

男女問わず、先輩の周りにはいつも人がいる

木全「…なら、うれしいです」

「んふふ～私も嬉しいなぁ。最近あんま一緒に帰れなかったし？」

委員会が一緒で、僕の隣に座ってた先輩に一目惚れしたんだ

僕にしては珍しく、なるべく話しかけるようにしたりして僕なりにアタックしてる…つもり、

「あ！最近ね～、おしゃれで美味しそうなカフェみつけたんだよね～」

みて！ここ！めっちゃよくない？なんてスマホを僕に見せてくる

僕の方に寄ってスマホをみせてくるから、距離が近くてどきどきする

先輩からはほどよく甘いフルーツみたいな匂いがして、頭がクラクラする

「どうかな？すごいよくない？」

上目遣いで僕の方をみてくる

「………あのさ、いっしょに行かない？」

木全「……っえ、」

「あっ！いやだったら全然いいんだよ！今度友達と行くか「行きます！」…え」

木全「あっ、その、いっしょに、いきたい、…です、」

いつも大きい声を出さない僕が急に大声出したからびっくりしてる

でも恥ずかしくなってどんどん声がちっちゃくなった僕をみて笑う先輩

「ふふっ、じゃあ、このあと行っちゃう？」

木全「行きたいです」

「ふふっ、じゃあ行こっか」

「…放課後デート、だね」

少し耳を赤くしてそう言う先輩は結構小悪魔だと思う