Sugar (ページ17)

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期待させないで (Syo) ページ17

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「しょーくーん」

與那城「こら。先生ってつけなさい。」

「やだ」

先生、なんて絶対呼ばないもん

だって、先生って呼んだら余計に奨くんとの距離が開いちゃう気がするんだもん

「先生なんて絶対呼ばないからね」

そう言うと呆れたような顔をする

與那城「もう～我儘なんだから」

そう言って私の頭を撫でて、作業に戻った

その背中を見てたらなんだか寂しくなって後ろからぎゅっと抱き着くとだめでしょ～なんて言いながら私の腕を優しくのける

「ねぇねぇ」

與那城「んー？」

「いつになったら付き合ってくれるの？」

私がそう聞くと、奨くんは困ったような顔をしながら毎回決まって

與那城「うーん…Aにはもっといい人がいるよ」

なんて言う

友達にも言われた

『先生だからかっこよくみえてるんじゃない？ほら、みんな1回は憧れるじゃん。先生と禁断の恋？的な(笑)どうせちょっとしたら冷めるよ』なんて

違う。そんなんじゃない。本気で好きなの。

「違うよ。いないよ。奨くん以上の人なんて。」

そういうといつも奨くんは黙っちゃうの

「………好きじゃないなら好きじゃないって言ってよ」

そうすれば潔く諦められるから

なのに

與那城「…さぁ、どうだろうね？」

いっつも奨くんは私を期待させるようなことを言うんだ

お願いだから、これ以上、期待させないで