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守り抜くと決めたんだよ (Ruki) ページ15
Shiroiwa side
「にいに！にいに！みてっ！」
白岩「んー？」
Aが書いた紙には「A」と幼い字で書いてあった
白岩「自分の名前書けるようになったの？」
「うんっ！」
白岩「すごいじゃん」
そう言いながら頭を撫でてやると嬉しそうに笑って目を細める
「あのねっ！あのねっ！うえのなまえもねっ！かけるんだよ！かんじで！」
白岩「そうなの？」
「うんっ！まってて！」
そう言ってもう一度椅子に座って書き始めるA
鉛筆を握るその手にはまだ消えていない傷が数えきれない程ある
見る度こちらが辛くなるような痛々しい傷ばかり
母親の自己満と父親のストレス発散の為になんでこいつが犠牲にならなきゃいけないのか
こいつはそんなことをされていたのに、そんな素振りも見せずこちらを見てにっこりと笑う
何でこいつがそんな目に会わなきゃいけないんだと、何回親を恨んだことか
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作者名：らふちゃ | 作成日時：2024年1月26日 13時
