Sugar (ページ1)

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大好きだったよ (Junki) ページ1

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「別れよっか。」

あぁ、今まで積み上げてきた関係がまさかこんな簡単に壊れるだなんて

少し、いや、結構前から気づいてた

純喜が、浮気してることに。

出会ったのは、高校2年生の頃だった

純喜の猛アタックの末付き合った私たちは社会人になってもその関係は良好で、ゆくゆくは結婚も視野にいれていた

ただ、3ヵ月くらい前

大きなプロジェクトを任されたらしい純喜はいつもより忙しそうで、残業して帰ってくる日が増えた。

河野「ただいまー！」

「おかえり」

河野「めっちゃ疲れたわ。まじで。」

「お疲れ様。最近、いつもより頑張ってるもんね」

河野「うん。ほんま疲れた。ちょっと充電させて。」

ある日、残業して帰ってきた純喜が抱き着いてきたとき、甘ったるい女物の香水の香りがした

この時はまだ、一緒に作業をしていた時かなんかについたんだろうなんて全然気にしてなかった。

ただ、少しずつ怪しいところが増えていった。

前と比べてスマホを触る時間が増えたり、スマホを開いている時に後ろを通ると隠すような仕草をしたり、前はなるべく残業せずに家に帰ってきてたけど残業する日がどんどん増えていったり。

この時はまだ、核心を突くようなことがなかったからあまりなんとも思っていなかった。

ただ、疑いが確信に変わるようなできごとがあった。

1ヵ月程前、純喜が1泊2日の出張に行った日があった。

その荷物を整理していた時、いつもはタオルを折りたたんでしまうのに、なぜかクルクルと巻いてしまってあった。そして鞄のポケットに小さな髪ゴムと、私のでも純喜のでもない長い髪の毛が落ちていた。

その時は、怒りの悲しみもなくて「私たちもう終わるのか」なんて思っただけだった。

それから少しづつ荷造りは進めていたものの、いつ別れを切り出そうかなんて思っているうちに1ヵ月も経っていた。

「また今日も休日出勤なの？」

河野「おん。最近忙しくってさ。ごめんな？」

「ううん。体壊さないように気を付けてね、いってらっしゃい」

忙しいって言ったって、どうせ女でしょ？なんて思いながら純喜を見送る

せっかくだし、気分転換にデパートでも行こうかななんて思った。