天使は檻の中に【ブルーロック】

siebzehn ページ19

エセ関西弁※注意


＿＿＿＿＿

「えっと確か、ラファエラさん…やったよな？」

『君は氷織羊くん、だよね


ありがとう！名前覚えててくれたんだ』


「そら覚えとるやろ、初日に自己紹介しとったし。えらい目立つ容姿もしてはるし」



覚えててくれるだけで私からしたら素晴らしい事なんです…！

ここに来て初めて、凄くいい人に出会った気がする。



「女の子やのに、こんな遅ぅまで起きとって大丈夫なん？短い睡眠時間はお肌に良くないんやろ？

それにここには男しかおらんのやし、一人でこないなところおったら危ないやん」




『心配してくれてありがとう、氷織くん。でも多分大体なんとかなるからダイジョブだよ！

あ、もしかして部屋戻るとこ邪魔してた！？ごめんね！』

「全然そんな事ないよ？にしても、外国から来たのに日本語めっちゃ上手やなぁ凄いわ」



こんなにいい人がジコチューだらけの青い監獄(ブルーロック)にいてもいいのかな？

周りの影響で良い人の基準が下がってるけど、氷織くんは一般社会でもだいぶ良い人に分類されるんじゃないだろうか



最近だと

初対面でカカト落としされそうになったり、カスとか言われたりしたから…



優しさがすごく身にしみる


あ、でも氷織くんもちゃんとここのエゴイストなんだし。そろそろ寝ないと明日に支障が出るんじゃないかな？

『みんなもう寝てるだろうし、私一人で部屋戻れるよ。大丈夫


氷織くんだってまだ明日から試合に出なきゃいけないんだしさ、戻って身体を休めるコト！』

「せやな、マネージャーさんのご命令やもん。ちゃんと寝るわ」


二人手を振ってお別れした。


少しの間だったけど、すごく平和な時間だった。




さっきみたいに偶然起きてる選手と鉢合わせると、時間的にも良くないのでさっさと部屋に戻る。


それにしても今日はなんかめちゃくちゃ疲れた一日だったなぁ…




各棟の第一試合のゲームを観戦して、ランキング変動の為注目した選手にタグ付け＆備考の記入


今日の仕事終わったと思ったらマッサージの予約

もうひと頑張り、早く終わらせようとしてたのに絵心さんからの追加司令(ミッション)が入り暴力悪魔を大人しくさせてこい…と

わざわざその為に1on1までした

…コレは楽しかったからいいや！




今日の私は働き過ぎている気がする


確かシャチク？っていう人たちは毎日こんな感じなんだっけ…
大丈夫なのかな、日本は








まぁ明日も試合あるし、もう寝よう…

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