天使は檻の中に【ブルーロック】

sechzehn ページ18

『私の趣味はねー部屋で分析！

一人でやってるんだけどね？たまに見つかって大体の人にドン引きされるの…



凛くんの趣味は？』



「…ホラゲーしたり、映画見たり」

『井戸から女の人出てくるジャパニーズホラーとかの方が好きだったりする？』

「いや、基本何でも見る」


いや、日本の映画は凄いね。お化け…幽霊？に対する気合の入れようが…


『私はホラー見れないんだよね。見た後一人で夜生きていけない、怖い』

「…フン。ビビリが」

『あ、バカにしたな〜？自分が見れるからって！』



私今凄い、凛くんと会話できてる！

やっぱり人間に必要なのは“慣れ”なんだね！



そういえば、

『凛くんは、冴くんを倒すためにサッカーやってるんだよね…？』


「さっきそう言わなかったか」

『言ってないよ、仲悪いのがわかっただけ。


でも、それならあれだな…

凛くんは世界一のストライカーになることで冴くんを負かしたい、私は世界一のストライカーを作ることでお兄に自分の価値を証明する。


つまり私たちは


“打倒お兄ちゃん”を信念に掲げる【末っ子同盟】！！』



「……何バカみたいなこと言ってんだ」

『えー？関係に名前がついた方が仲良い感じするじゃん』

「別に誰かと馴れ合う為に青い監獄(ここ)に来たわけじゃねぇ。勝手に言ってろ」



…私が名乗る分にはいいよってことだよね！きっと！

なんだかんだ凛くんも優しい


『マッサージも終わり〜違和感あるところとか、無い？』

「ない」



選手としての意識が高いからかな、自分の身体の確認に余念がない。


『ちゃんと見てるからね、頑張って』

「別にお前なんかに応援されなくても俺はちゃんとやってる。
ここには俺以上の実力の奴が200人はいるんだろ？俺個人に肩入れしてもいいのか」



『…確かに心情傾いてるかもしれないけど、仕事に支障は出さないよ。

アレだ、こーしこんどう？はしないってコト』

本来の用件は終わったので、バラバラの方向に帰っていく

凛くんの事勘違いしてた、第一印象で決めちゃだめなんだよ






今日は第一選考の初戦があったし、みんな疲れてるのかな？

隣の棟に来ても人の気配が全然ない…


「…なぁ」

『うぎゃぁ！！…いてっ』


考え事してる時に後ろから声かけられてビックリしちゃった。壁に背中ぶつけた、恥ずかしい…

「あぁ、ごめんな？マネージャーさんの姿実際に初めて見たもんやから

大丈夫？」



私の後ろにいたのは可愛い顔立ちの男の子

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