我が家はにぎやか

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お風呂から上がったらパタパタパタっという足音と共に亮ちゃんが勢いよく張り付いてくる。



亮 『ごめんなさいーっ
りょ、エグッ…りょ、がっ、』



あ〜、また泣き出した
ちょっと待って、亮ちゃん
その前にたぁくんなんとかするから。



『信ちゃーん！』



呼んだらすぐに引き取りに来てくれた。



『りんごジュースでも飲ましといて。
でも飲ませ過ぎんといてな、』


信 『おん、分かってる。
ごゆっくり』



そして信ちゃんは、まるでラグビーボールを抱えるかのようにして、たぁくんを連れて行った。



『亮ちゃんおいで』



部屋に入ったら、ちょこんと正座する。
涙目ではあるけど泣いてはないから、亮ちゃんなりに話しを聞こうとしてるんやなぁ



『亮ちゃん、なんで怒られたんか分かる？』


亮 『ご飯落としたから。好き嫌いした』


『うん、好き嫌いはしょうがないと思うねん。
でもな、嫌いやからって捨てていい事にはならへん。
亮ちゃんが捨てたご飯も食べられへんくて苦しい思いしてる人たちやっていっぱいおったやろ？』



この間テレビで偶然そんなドキュメンタリーしてて、亮ちゃんも一緒に見てたからよく分かるはず。



『毎日ご飯が食べられるんは幸せなことなんよ？
嫌いなものでも一口は食べなあかん。
亮ちゃんが嫌いでも大きくなる為の栄養いっぱい入ってるんやから。分かった？』


亮 『はい。亮もうせぇへん』


『うん、もうせんとってな。
それに、おかん頑張ってご飯作ったの亮ちゃんにポイされたら悲しいからな』


亮 『うわぁぁーんっ、ごめんなさいーっ』



今回はちゃんと反省したみたいやし、この話はこれくらいにしとこうかな。



『あぁ〜、もう泣かんの。
おいで、亮ちゃん抱っこしたるから』

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