我が家はにぎやか

2 ページ16

私も今日は、とことん亮ちゃんに付き合うつもりでテーブルに着く


嫌いなものをいつも食べてくれる隆平も、たぁくんも居ないから逃げ道のない亮ちゃんは既に涙目



亮 『亮食べられへん』


『全部食べんでいいから、ちょっと頑張ってみ？』


亮 『頑張っても無理やもん』


『まだ何も頑張ってないやろ？』



なんだかんだ言いながらも今まではこの辺で私の方が折れてきたけど、今日はそういう訳にはいかない

とことん付き合うって決めたばっかりやし


こんな私を見て自分の主張が通らないと察した亮ちゃんは絶対にしてはいけない行動をとった。



亮 『こんなんいらんっ‼』


ひっくり返ったお皿は床に落ちて野菜が派手に散らばった



『亮っ‼』



私の剣幕に驚いた亮ちゃんはとうとう泣き出した。
でもこれは泣いても許されることじゃない。
しっかりと教えとかな亮ちゃんの為にもならない。
でも、その前に



『そんな悪いことする手って出しなさい‼』


亮 『うわーんっ、イヤやぁー』


『イヤじゃないっ』



亮ちゃんの腕を引っ張り右手と左手一回ずつ叩いた
そりゃちょっとは加減もしたけど、亮ちゃんにとっては痛かったはず

3→←好き嫌い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す