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悩みに悩んだ結果、返信を遅れたのは22時。
久しぶり。とだけ送ったメッセージにすぐに既読がつく
慌ててアプリを落とす。
返信が速い所は変わってないんだね…
ドクドクと動く胸を抑え、通知音が鳴っているスマホを開く。
yuto元気にしてる?
...元気なわけないじゃない。
若干の苛立ちを覚えながら、キーボードへと指を運ぶ。
Aそっちは元気そうだよね
答えになってないが、勘のいいあなたならわかるはず。
yutoもしかしてテレビ見てくれてるの?
Aうん。頑張ってるね
もちろんあなた目当てじゃないけど。
それはあえて言わないでおく。
すると、止まった返信。
さっきまではテンポよく会話していたのに。
yutoごめん。まさかそんな事言われるなんて思ってもなかったから、びっくりした
yutoAってまだ廉くんのファンなの?
約10分後にきた返信。
たった10分なのにとても長く感じた。
Aそうだけど
yutoココ最近、どこかで廉くんと会った?
...え、どうしてそんな事聞くの？
偶然にも二日連続で遭遇したばっかりだ。
すべて見透かされているような気がして背筋が凍る。
A渋谷で遭遇したけど、それがどうかした?
yuto廉くんにAのこと聞かれた
ドキッと胸が高なり、体に熱がこもる。
Aどういうこと?
yuto同じ学校に俺のファンいる?って聞かれた。それってAの事でしょ?
たしかに同担は見たことがない
けど…
Aなんで廉くんが私の事を聞くの?
yutoさあ?
と、だけきた返信。
なんて返そうか迷っていると、
＿＿＿追加で届いたメッセージ。
力の抜けた手から勢いよく滑り落ちたスマホの落下音が静かな室内に響き渡った。
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yutoもうお風呂入った?今からちょっと会えないかな。
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作者名：藍珠 | 作成日時：2018年4月13日 23時
