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人の記憶とは残酷なものだ。
辛い記憶は脳内に長々と居座り、幸せな記憶はすぐに薄れてしまう。
それに反して、猫は辛いことはすぐに忘れ、幸せな記憶が残り続けるそうだ。
...来世は猫になれたらいいな。
そんな事を考えながら、慣れ親しんだ通学路を進む。
ちらほらと同じ制服を身にまとった人々が見えてくる。
私の事を見つけると、静かに道を開け、ヒソヒソと陰口が聞こえる。
まったく関わったことのない人達。一体私が何したっていうの？
ある事、ない事、噂され
勝手に固められてしまった私の人物像。
そんな孤独な高校生活も今年で最後だ。
我ながらよく頑張ったと思うよ
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出席日数の為だけに受けた授業が終わり
放課後になる。
ふとスマホを見てみると新着LINEが1件。
両親は仕事中だし思い当たる節はない。
一体誰から...
「......っ、なんでっ...」
＿＿＿時が止まるかと思った。
yuto久しぶり
...訳が分からない。
2年以上連絡なんてしてこなかったのに、なんで今更？
そっちは上手くいってるからって、暗い人生を送ってる私の事を笑いにきたの？
懐かしい人からのLINEで胸が高なったのは一瞬で
すぐに�爐△覆伸瓩隆襪澆浪燭�探ってしまう。
そんな事をするような人じゃない事はわかってる。
けれど疑ってしまうのは、それ以外にわざわざ連絡してくる理由がないからだ...。
頭をフル回転させていると既読をつけてしまったことに気づいた
...どうしよう？なんて返信したらいいの？
久しぶりがやっぱり無難？
でもそれだけだとなんか素っ気ないよね…
...ん？まてよ？
もしかしたら向こうは既読がついてる事に気付いてないかも。
それならこっちのもんだ。返信は家に着いてからゆっくり考えよう。
＿＿＿帰路につく私をオレンジの光が照らす。
眩しいほど輝く、その夕日はまるで�牋Δ靴い△覆伸瓩里茲Δ世辰�
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作者名：藍珠 | 作成日時：2018年4月13日 23時
