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ついてしまった昨日と同じ場所。
案の定彼女の姿はなかった＿＿＿
何してんねんろ、俺。
そもそもこんな人混みの中で見つけられる訳ないのに。
新作フラペチーノでも買って帰るか、と
振り向いたその時...
彼女の姿を見つけた。
俺のことを認識すると、見る見る間に顔が真っ赤になる君。
え...?
もしかして脈あり...？
そんな期待は、小走りで近づいてきた彼女の一言で打ち砕かれた
「あの！永瀬廉くんですよね？握手してください！」
廉「え、あ、はい」
小さくて白い手を握ると満足そうに
「応援してます」
と告げまた走り去っていった。
いまいち状況が理解できない。
あの子は俺のファンやった...？
じゃあ昨日も、もしかして気づいてた？
嘘やろ...
彼女を見つけた時、胸がドクンと大きく揺れた。
その瞬間自分の気持ちが�猯��瓩世箸いΔ海箸魍凌�した。
それなのに相手は俺のファンやったなんて...
そうなると、諦める以外の選択肢はなくなる。
廉「はあ、帰るか」
ひどい喪失感を抱きながら、来た道を引き返す。
＿＿＿制服来てたから高校生かな？
＿＿＿あの制服ってめっちゃ頭いい所じゃなかったっけ？
＿＿＿たしかあいつも同じ高校やったよな？今度知ってるか聞いてみよかな？
＿＿＿てゆーか、手握っちゃったやん。手汗大丈夫やったかな？
＿＿＿いい匂いしたな。どこの香水やろ？
諦めたはずなのに、やっぱり、君のことが頭から離れなかった。
ガタンゴトンと、心地よい電車の振動を体で感じる。
いつも冷たい都会の電車が今日はなぜだか少し優しいように感じた＿＿＿。
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作者名：藍珠 | 作成日時：2018年4月13日 23時
