idol×fan＝...？ (ページ13)

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結局家に着いてからはテレビに釘付け。

番組が終わってからは、廉くんかっこよかった～とか、廉くん大好き～とか聞きたくない台詞ばかり聞かされた。

なんで仮にも彼氏が目の前にいるのに他の男ばかり褒めるの？

...なんて、

口が裂けて言えない。

せっかくお家デートだというのに
健全な男子中学生が想像するようなことは何も無かった。

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今思えば、君はちゃんと愛を注いでくれてたのに、愛されている自信がなかったんだ。

それともう一つ...

自分で言うのもあれだが、俺はモテていた。

そのせいで付き合っているのをよく思わない女子からAはいじめられるようになった。

俺の事が好きな女子たちが大勢傷ついたから〝疫病神〟だとか呼ばれて。

段々エスカレートしていくその行為に、見ているのが辛いから別れてくれ、と同じ野球部員に頼まれることもあった。

そりゃそうだ。
優しくて明るい先輩が一切笑顔を見せなくなったのだから。
中にはひっそりAに恋心を抱いてる奴もいた。

俺とAが別れたら自分にもチャンスがやってくるし、Aの笑顔も帰ってくる。
別れろと思わない方が不思議だ。

もちろん俺はAと別れたくなかった。

絶対守るって決めていたのに、中二が出来ることなんてちっぽけで。

結局、一緒にいない方がAを幸せにできるって結論がでた。

＿＿＿でもそれは違ってたみたいだ。

雄登「ずっと待たせてごめんね、今度こそ俺に守らせて」

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