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＿＿＿思考回路が停止する。
なんで抱きしめられてるの？
ずっとこうしたかったってなに？
訳も分からない。
...それなのに気づけば雄登の腰に手を回していた。
昔とは全然違う。今でも十分細いけど、女の子の私よりかは、はるかにガッチリしている。
成長期の男の子はすごい。
ぎゅううぅうっと回す腕の力を強める。
雄登「A...っ？」
どうしよう…。愛おしくてたまらない。
触れている場所が熱を持つ。
「雄登っ。...好き」
雄登「...俺も好きだよ、Aの事忘れたことなんて一度もなかった。」
...涙が溢れる。雄登は私の事なんてどうでもいいと思ってたから。
雄登「A？泣いてるの？...こっち向いて？」
優しく微笑む雄登を見上げると涙を拭われる。
「ずっと雄登に会いたいって思ってた」
雄登「...うん、不安にさせてごめんね」
泣きわめく子供をあやす様に頭を撫でられる。
「...雄登の手、好き」
雄登「俺はAの全部が好き」
「やめてよ…そーゆーの。」
雄登「自分から言ってきたのに？」
「...もう嫌い。」
雄登「好きなくせに」
してやったりって顔の雄登。
思えばずっとこんな会話がしたかったんだ。
ぽっかりと空いた胸の穴が埋まる。そんな幸福感がたまらない。
「...ほんとに嫌いになっちゃうよ」
雄登「ごめん、許して？」
チュッと唇が触れる。それだけでビリッと電流が走る。
「んっ…もういっかい」
雄登「欲張り」
「うるさい」
角度を変え何度も口付けを交わす。
ほんとは自分ももう1回したかったのがバレバレだよ...
雄登「A、好きだよ、もう絶対離さない」
胸が高鳴る。それと同時に違和感を覚えた。
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「...雄登はさ、なんで私の事振ったの？」
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作者名：藍珠 | 作成日時：2018年4月13日 23時
