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＿＿＿�牘嵒多性�
もう聞き慣れてしまったあだ名が今日も耳に入る。
冷やかな視線を後目に教室へと足を動かす。
早歩きなのは、昨日のことを思い出してにやけてしまわないため。
教室に着くと相変わらず、
挨拶もしてくれなければ目も合わしてくれないクラスメイトたち。
鞄を古びたロッカーにしまい
いつもの場所へと向かう
校則違反の茶髪と短いスカートをなびかせ
目的地の扉をガラッっと開ける
「伊藤ちゃーん」
伊藤「あら、おはよう、今日もサボり？」
「いいじゃん、許してよ」
伊藤「もう！しょうがないわね」
伊藤ちゃんは唯一心を許してる保健室の先生。
「そんな事よりさ！会っちゃったの！」
目を輝かせる私に、きょとんと首を傾げる伊藤ちゃん
こんなにテンション高いことってめったにないもんね。
伊藤「会ったって、誰に？」
「自担の廉くんと遭遇しちゃったの！」
伊藤「えっ！あのジャニーズの？」
「そう！渋谷で遭遇でたから探しに行ったら、駅でぶつかっちゃったんだ！そしたらね、すいませんって謝ってくれたの」
にやける頬をおさえ
惚気るように
昨日おきたことを説明する。
伊藤「すごい！よかったね、先生はAの笑顔見れてが嬉しいわ」
そういえば伊藤ちゃんの前では暗い話しかしないし
笑顔見せたことなかったかも
伊藤「よっぽどその人が好きなんだね」
「うん、大好き」
頬を赤めるとニヤッとする伊藤ちゃん
伊藤「Aちゃん可愛いから廉くんも好きになっちゃったかもね〜」
「もう！やめてよ、そんな事絶対ないから」
伊藤「えー、だって遭遇したって事は話したんでしょ？」
「それが、ぶつかっちゃっただけで話しかけられなかったの」
伊藤「そっか、緊張するもんね」
＿＿＿会えただけで嬉しかった。
もっと欲を言えば
昨日の事で、私のこと覚えてくれたらいいのにな。
なんて...
この時は思っていたんだ。
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作者名：藍珠 | 作成日時：2018年4月13日 23時
