我慢をやめたい ページ41
youside
その言葉は一瞬だった
一瞬の言葉で今まで積み上げてきた何かが崩れた気がした
何かは良くわからない､
いつから積み上げたのかもわからないもの｡
抑えていた感情が溢れ出す｡
これは怒り､悲しみからじゃない
ただ単に嬉しかったから｡
気づいてもらえたのが
気にかけてもらえたのが
救ってくれたのが
cn「もう辞めなよ､仮面をつけるの」
あぁ､ずっと欲しかった言葉
好きや愛してるよりも､ずっとずっと欲しかった言葉｡
でも､はい辞めますとは言えない
『…むり…ですよ』
こんなに積み上げてしまっていたのか
こんなに我慢してしまっていたのか
今すぐはいと答えたい
でも嘘は私を離してはくれない
こんな時でも嘘を吐く自分が嫌になる。
cn「…そっか」
cn「明日､学校には来るつもり?」
『…はい』
cn「ならみどりくんと話をしな」
cn「みどりくん､1番Aちゃんのこと心配してた」
cn「らっだぁよりもね」
cn「…」
cn「少しずつ､話してね」
cn「何が原因でそんなに悩んでいるのか」
cn「俺たち先生はAの味方だから」
『…』
優しい言葉
でも､やっぱり…
車が止まる｡
いつの間にか家についていたようだ
窓の外を見ると血相を変えた両親が立っていた｡
車を出ると母は一目散に私に飛び付いた
「よかった…よかった…」
「また…また…」
「心配し､てて…よかった」
心から安心したのだろう
涙が私の肩を濡らす
「本当に､無事でよかった」
父も目に涙を浮かべている
「ありがとうございます先生」
「うちの子を守っていただいて､なんとお礼を言えばいいのか…」
cn「守ったのは私ではありませんよ」
cn「娘さんの担任が身を挺して守ってくれたのです」
cn「ですので感謝は担任に…」
「本当にありがとうございます」
深々と頭を下げる
「おうちに入りましょう…?」
『…うん』
ﾆｯｺﾘ笑う
心配させないように
良くできたハリボテの綺麗な笑顔を浮かべて
『…先生』
『ありがとう』
扉が閉まる
『…私､もう部屋に行くね』
「…わかったわ」
「何かあったらすぐ言ってちょうだいね」
『うん』
階段を登り部屋のドアを開ける｡
ゆっくりと扉を閉める
次の瞬間､全身の力が抜け地面に座り込む
口とお腹を抑える｡
理由は簡単
気持ち悪いから
『ｳｯﾊｯｱ…』
あの優しさが気持ち悪い
あの行動が気持ち悪い
あの言葉が気持ち悪い
どうして私はこうなってしまったのだろう
私はただ､普通の恋がしたかった｡
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なむい - 歌うハナミズキさん» ご心配ありがとうございます‼︎12月入って少しちゃんとした検査をする予定なので2日くらい投稿できないかも…病室から失礼するかもですけど｡お昼寝できるようになってよかったです‼︎ (11月18日 8時) (
レス) id: a097751730 (このIDを非表示/違反報告)
歌うハナミズキ(プロフ) - 病気の方は大丈夫でしょうか...？更新もできているようですし、最近安心してお昼寝できるようになりました...これからも更新頑張ってください！ (11月17日 23時) (レス) @page46 id: b4cb940cab (このIDを非表示/違反報告)
なむい - そこらへんの草さん» またまたコメントありがとうございますｯ‼︎相思相愛…だといいんですけどね､?この話は後ほど詳しく…(^^) (11月16日 20時) (レス) id: a097751730 (このIDを非表示/違反報告)
そこらへんの草 - 相思相愛、、ってコト！？素敵じゃんかァ、、 (11月15日 21時) (レス) @page44 id: 4310fb115f (このIDを非表示/違反報告)
なむい - 歌うハナミズキさん» あああああｯ‼︎コメントめっさ嬉しいです‼︎私のせいで夜しか眠れなくなってしまったのか…なら早く治してお昼寝もできるようになってもらわねば‼︎ (11月4日 22時) (レス) id: a097751730 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なむい | 作成日時：2023年8月27日 7時
