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lu「なにその冷たい感じぃー？ひどくない？毎日来てるのにぃ〜！お昼持ってきたよ！」
lu「毎日毎日暇なんですか？」
lu「暇なわけないじゃーん！ちょー売れっ子だしっ！！」
ルハンさんは何事もなかったかのように個展の初日に現れた。
はじめて会ったときみたいにコーラを飲みながらキラキラの笑顔で。
俺はひどく動揺したけど、ルハンさんは顔色一つ変えず、あの時のままのルハンさんだった。
今やトップヘアスタイリストでニューヨークにも何店舗も店を構え、雑誌にも引っ張りだこで大忙しなはずなのに毎日の様にお昼を持って顔を出してくれる。
今日はサンドイッチらしい。
lu「あれ！しぅちゃんは？」
ki「明日来るそうです。」
lu「あ、明日なんだー！早く会いたいなー！」
ki「ルハンさんとの仕事に闘志燃やしてますよ、タオ。」
実はタオ達の仕事っていうのはルハンさんとの仕事。
ルハンさんがちょうどいいじゃん！と誘ったらしい。
突然連絡してきたと思ったら、いよいよこの時がってかんじ…絶対ぶちのめしてやる！！
タオがそう電話越しに意気込んでいた。
lu「アハッ！タオに殺されそー！楽しみ！」
lu「Aはやっぱ来ない？」
ki「…はい。」
lu「ニューヨークだしね。俺がいるの、なんとなく察知してこないのかもーあはは。」
ki「じゃっ帰ってください」
lu「冷たーい！まぁでも、あいつ。絶対くるよ。なんとなく。」
lu「なんとなくだけど、そろそろ来ると思う。」
lu「あいつは俺に似てるから。フラって現れると思う。」
lu「あっ！！行かなきゃ！じゃーねー！また明日くるね！」
ki「来なくていいです。」
バイバーイとルハンさんは手を振り帰って行った。
フラっと現れる…か。
そう皆に言われ続けたし、そう思いながら過ごして6年経った。
Aが俺のこと忘れるんじゃないか、とも思った。
いつまでも待てる自信があったけど
Aが来る保証はどこにもない。
A、今どこでなにしてるんだろう。
ひとりで何を想ってるんだろう？
泣いてないかな
そう思わない日はなかった。
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作者名：abzo | 作成日時：2014年12月18日 13時
