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【わかった、水族館いこう。当日迎えに行く】
実習室へ向かう途中でメールを返した。
A…本当にルハンさんが中国へ行く事を知ったらどうなるんだろう…？
どんな感情があいつに生まれるんだろう…？
24日。
その日が楽しみでもあり、憂鬱な日なことに変わりはない。
小さなため息が宙に舞う。
sh「全然嬉しそーじゃないね」
ki「え？」
sh「メール、Aでしょ？」
sh「ユナも最近A、元気ないって言ってたな。」
A元気ないんだ…？
この前バイト先にタオと来た時は元気そうに見えたけど…
ki「…てゆーか、お前らいつの間に。」
sh「ジョンイナの相談乗ってたりしていたら自然と…国展終わった頃かな…」
ki「俺の相談？なんで？」
sh「って！俺の話はいいとして！」
sh「あの美容師の彼氏だっけ？一緒に住んでる人。帰ってきてないらしいよ。」
sh「って知ってるか…お前のが仲良いもんな。」
思考が停止する。
ルハンさん、もう距離を置き始めてるんだ。
RADには、あの店には働きにきているのだろうか？
だったら、まだ会えているはず…
ki「いや…知らなかった。」
sh「あ、そーなんだ…ま、まぁ、よかったじゃん。その人帰ってこないほうが。ジョンイナにとってはさ。」
ki「…そう思えたらいいんだけどなー…」
そう、そう思えたらどんなに楽か。
最後まで俺の良心ってやつなのかなんなのか、わからないけどつっかえて黒いモヤモヤした物が渦を巻く。
「ジョンインくん！」
ki「…はい？」
とぼとぼとセフンと歩いていると前からやって来た、知らない女子二人組に声をかけられた。
「美容室の広告みました！！すごくかっこよかった！！」
ki「…ありがとうございます…」
「あのー、よかったら電話番号とか教えてくれませんか？」
「で、よかったら遊びにいきませんかァ？」
sh「…」
ki「あ、ごめん。俺、そーゆうのいいんで。」
ki「じゃっ。」
女子達を追い抜かしてまた歩き出した俺。
セフンが俺の後を追ってくるなり、ニヤニヤしながらこっちを見てくる。
ki「…なに？」
sh「変わったね。」
ki「どこが？」
sh「前だったら彼女いてても、断んないのに。」
sh「愛は人を変えるねぇ〜〜〜」
ki「うるせぇ。」
セフンの言葉に耳が赤くなったけど、マフラーを巻き直して寒さのせいにして誤魔化し、実習室へと足早に向かった。
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作者名：abzo | 作成日時：2014年12月18日 13時
