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私は望の膝の上に座っていた


立とうと思ったけど後ろからがっちり腰を


腕でつかまれて動けない


望は私の首に顔をうずめている


貴「ちょっとくすぐったい」


望「梓ええ匂いする」


貴「さっきのハーブの匂いじゃない?」


望「ちゃう。なんかホッとする匂い」


ためらわずに言うから少しだけ照れる


でも、やっぱり心が少し痛い


そして秋の顔が浮かぶ


私はいつになったら前に進めるのだろう


貴「このまましばらく居たら機嫌直してくれる?」


望「もうなおっとる。でももう少しだけ」


貴「しょうがないな。大サービスしてあげる」


私は向きを変えて望と向き合う体勢になった


望「え?ええええええ!?ちょ梓!?」


貴「うるさい」


私は望を抱きしめて頭をなでた


望「そんなことされたら俺止まらんくなるよ?」


貴「じゃあやーめた」


私は望の腕をほどいて膝の上から降りた


望「ぶーぶー」


貴「ぶーぶーじゃない。ほらさっさと行くよ。明日も訓練あるんだから早く寝ないと」


望「ほーい。」


望はしぶしぶついてきた


リビングに戻るとみんなもう寝たのか


誰もいなかった


私たちも寝ようということになり


部屋に入った

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作者名:カンテラ | 作成日時:2014年12月22日 18時

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