私は輝-1- (ページ36)

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花「ごめんね、梓。出て行ってもらうように言ったんだけど

　みんな倒れたの自分たちのせいでもあるからって」

貴「大丈夫だよ。でも、やっぱり聞かれてたよね秋って呼んだの」

花「うん。たぶん」

私は薬を飲んで着替えを始めた

貴「いつまで隠し通せるかな。秋の名前も聞かれたし

　倒れちゃったし、薬も見られたし」

花「梓が話せるようになったらでいいよ。

　それとも、私が説明しようか？」

貴「ううん。大丈夫。秋の話は自分からできるようにならないといけないから。」

私は棚の中からネックレスを出した。

花「懐かしいね。」

貴「うん。これを見るときだけ自然と笑顔になれるの。

　そろそろ、付けられるようにならないとって思った

　今日の夢はいつもより、鮮明だったから

　秋の声も、姿も。

　ネックレスをもらった時のことも。」

私はネックレスをつけようとした

でも、上手くつけられない。

これは、私の心を現してるのかな。

上手く整理できず、噛み合わない心と体。

花「貸して。付けてあげる。」

貴「ありがとう」

花「あんたが一人で歩けるようになるまで、私が支えるから」

貴「花・・・本当にありがとう」

花「どう、いたしまして！はい。できたよ」

ピンクのバラとグリーンの葉が可愛らしい華奢なデザイン

秋からの唯一形が残っているプレゼント

貴「今日も一日頑張ろう」

私は自分に言い聞かせるように

言葉にした。