怪盗クイーンの予告まであと5日。リサ・仙太郎 ページ27
仙太郎は迷っていた。理由はリサ。
―――俺、なにか悪いことしたかな。もしかして嫌われたかな。
そういうことをずっと思っていた。
―――そんなことぐちぐち思っていても何も始まらない。電話してみよう。
そしてリサに電話をかける。
トゥルルルル・・・・・・トゥルルルルル・・・・・・プチッ。ツーツー
電話を出る前にリサが切ってしまったため、会話もしていないのに電話が切れた。
一方リサ。
仙太郎と同じくリサも迷っていた。
仙太郎から電話がかかってきた。
―――仙太郎からだ。でも、あんな別れ方しちゃっていまさら電話に出れない。きっと仙太郎は怒ってる。声を聞くとつらい。ごめんね仙太郎。
そして電話を切った。
二人とも同じことを思っていた、私、俺のことを、きっと仙太郎、リサはきらいになってしまった。と。
仙太郎方面
―――やっぱ俺のこと嫌いになったんだ。あぁ。俺何かしたんだろうか。
仙太郎らしくないことをずっと仙太郎は思っていた。
―――少なくともメールだけはしておこう。
ケータイを手に取りキーをうつ。
宛先:リサ
内容:ごめん、俺リサに何かしたなら、本当にごめん。
それだけの内容をリサにメールを送信した。
リサ方面
ブルルル・・・・・・ブルルル・・・・・・
何事かと思ってケータイをもってみるとメールが来ていた。仙太郎からだった。
From:仙太郎
内容:ごめん、俺リサに何かしたなら、本当にごめん。
という短いメールだった。
その内容を見てリサは涙を流した。
―――私があんなことをしたばかりに、仙太郎を傷つけてしまった。あぁ本当に私って馬鹿。そうだ、電話をしよう。それで誤解を・・・・・・
しかしどう説明しよう。『私は仙太郎のことを殺しかけたからあのとき突き飛ばして行ってしまった。』なんてことは言えない。
それでもリサの手はケータイにむかっていった。
きっとそれはリサの本心が、仙太郎と話がしたい!という思いから出たのだろう。
そして電話帳から仙太郎の電話番号をさがして送信していた。
仙太郎
トゥルルルル・・・・・・トゥルルルル・・・・・・
ふとケータイをみるとリサからの電話だった。
―――メール見てくれたんだ。
そして通話ボタンを押す。
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作者名:くろにゃんこ | 作成日時:2012年3月28日 9時