怪盗クイーン/探偵卿だって頑張ります！ (ページ20)

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準備開始パート１☆仙太郎・ルイーゼ・ヴォルフページ20

そして７時きっかり
ピンポーン、ピンポンピンポーン♪
仙太郎：はーい。そんな鳴らさなくてもすぐ出るから。
そしてドアノブを回そうとしたところ、さっき殺されかけたためためらう。
ルイーゼ：仙太郎ちゃーん、ほら、早く開けて！
ルイーゼの声を聞いて安心した仙太郎はドアを開けた。
仙太郎：ルイーゼさん、先に言っておきますけど、押し入れはぜーったい開けないでくださいね。
もし開けられたらきっと説教されるからだ。
ヴォルフ：ほら、さっさといれろ。
ヴォルフがルイーゼの横に並ぶ。
―――げっ。旦那までいるのかよ。
一瞬びっくりした仙太郎はにこやかに二人を入れた。
ルイーゼ：あら、仙太郎ちゃん部屋奇麗なのね。それで、お茶は出してくれないの？
そういいながら二人は椅子に座る。
―――あ、そうだ、お茶･･････。出さないときっと怒られるよな。
なるたけ怒られるのをさける仙太郎だった。
冷蔵庫の中をみるとウーロン茶しかなかった。しょうがないのでルイーゼとヴォルフにウーロン茶をグラスにそそいで目の前に置いた。
ルイーゼ：････････････仙太郎ちゃん？
ちょっと怒った声でルイーゼは仙太郎を呼ぶ。
ヴォルフはそんなこと気にせずウーロン茶を飲んでいる。
仙太郎：はい？どうしました？
あっけらかんと聞く仙太郎にルイーゼは注意した。
ルイーゼ：レモンティーとかそういうのはないの？だめでしょ、こんなのじゃ。リサちゃんが来たらがっかりするわよ。
静かに注意するルイーゼ。そしてそれを頭に叩き込む仙太郎。リサに嫌われたくないからだ。
ルイーゼ：たとえリサちゃんがウーロン茶でいいって言っても、そういう時はちょっといいものをさりげなく出すものよ。いい？
ルイーゼはもうすっかり先生気分だった、
ヴォルフ：おい。本来の目的忘れてないか？
ルイーゼ：いいえ。でもこれも目的のようなものよ。さぁ準備を始めましょう？
そういうルイーゼの目は楽しげだった。