ご近所さんの不良さん達２【東京卍リベンジャーズ】

48．看病 ページ11

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学校へ連絡して休む事を伝えては早速看病に取り掛かる。分かっていたが2人の家には風邪を引いた時の対処方法となる物など置いていなくてAと2人で近くのコンビニまで足を運ぶ。

帰って来てからもテキパキと動く俺の後ろをくっついて歩くこいつは年相応で、ハロウィンの一件での事が嘘のように思える。

あの時の頼もしさはどこにも無い。今はただ、妹を心配する無力な小さな姉である。




｢そんな世界の終わりみたいな顔しなくても大丈夫だって。風邪なんて生きてりゃ何度もあるもんだからよ。｣

｢三ツ谷くんも？｣

｢おー、特に子供は体調崩しやすいからな。｣




ちなみにだが、俺はハルの命の恩人とかよく分からぬ理由からフルネームから昇格した。相変わらずこいつの基準はよく分からないが、多分深い意味は無いんだろう。何となくってやつだ。きっと。



それにしても、血のハロウィンの時と同一人物とは思えない。別人みたいだ。子供のくせに達観してて諭したよう事を言って、あの、誰にも止められないと思われたマイキーすらも止めてしまった子供はもういない。二重人格かと思うくらいに別人だ。



｢三ツ谷くん？どうかした？｣

｢いや、何でもねェ。｣



あの時のことに関しては謎が多すぎる。どうしてあそこが分かったのか、全てを知っていたかのような台詞。マイキーに聞かれても秘密の一言で済まされて、俺らには話してはくれないと悟った。2人が何を隠してるのか知らないが、俺らの恩人である事は変わりないんだ。



｢ありがとうな、お前ら。｣

｢何が？｣

｢何となくだよ。｣

｢変なの。｣

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