8.昇格と現状維持 ページ8
*
「すごい、はやい、たぶん今が世界一はやい。」
「でしょ〜?さすが俺のバブ!」
さすがに小学生を乗せるのはどうかと思うぞ。
俺とドラケンでそう反対した。だが、そんな2人の反対程度で「そうだな」と首を縦に振る総長ではない。俺らの話なんか聞いちゃいないし、何ならAもマイキー側だ。
結局2人を止める、なんて事は無理な話でドラケンのバイクから少し前を走ってるマイキーとAを見ては本日何度目かの溜息をつくのだった。
ちなみにマイキーと打ち解けるのも早かった。餌付けすれば懐くと分かった途端に自分のたい焼きをAに分け与えていた。
そこから"佐野万次郎くん"呼びから"マイキーくん"呼びに。そして現在はバブに乗せてもらったからなのか知らないが"マイキーくん"呼びから"マイキー"呼びに昇格している。
かく言う俺はと言うと最下層のフルネームから1歩も進化していない。
ハーゲンダッツを買ってやったのに、だ。
「あいつの合格基準どうなってんだ?」
「何お前、あとから知り合った俺らにあの子が懐いてて妬いてんの?」
「ちげーよ。」
それ以上の反論が出来なかったのはドラケンの言うことが少なからず当たっていたからだろう。
それを知ってか知らずか俺の前でニヤニヤとしているドラケンに小さな怒りを覚えなくもない。「何だよ」と口を尖らせれば「別に」とニヤけた顔で返された。
こいつ…と思っていればバイクが止まった。どうしたのだろうとドラケンの背中から前を覗けばマイキー達も止まっている。
向こうの会話はよく聞こえないが、後ろからAが降りていた。
「どうかしたか?」
俺らもバイクから降りて問いかければ「ハルのお迎えに行かなきゃだから」と返してスタスタと歩いて行く。
俺ら3人はAの切り替えの速さに呆然としていた。
「え、何あの子…ホントに小一??」
840人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あう(プロフ) - 雪見大福さん» そうですね。心配してくれるって事はそれだけ自分の事を大切に思ってくれてるって事ですもんね。 (2021年8月3日 7時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 夢主ちゃん視点で自分の感情が動いてたので心配されるって…嬉しいですなって思いました (2021年8月2日 21時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - 紅さん» 更新を…ずっと待ってます…だと!?えー、嬉し(デレ)作品も気に入っていただけたようでありがたい限りです。頑張ります!頑張っちゃいますッ!! (2021年8月1日 22時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - この作品が好きです。更新ずっとまっています。応援してます。がんばってください (2021年8月1日 22時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - kanraiさん» ありがとうございます!とても励みになります!! (2021年7月30日 22時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あう | 作成日時:2021年7月27日 17時