6．お友達 ページ6
*
コンビニでも寄って帰ろうぜ。
校門を出た先にはいつものように何食わぬ顔で三ツ谷隆くんが待っていた。
わたしが来たことに気がついて｢コンビニに行こう｣と提案。幼稚園のお迎えはまだ早い。
というか、ブカツとやらはいいのだろうか？聞いてみたけど今日は休みの日らしい。ブカツの休みの日にまで私に構うなんて、やっぱり三ツ谷隆くん…お友達いないのかな。
｢うん、分かった。いいよ。｣
｢お前また何か勘違いしてたろ？ダチはいるぞ？｣
｢ミエはらなくていいよ。｣
｢張ってねェって。｣
呆れたように溜息をついた三ツ谷隆くん。溜息をするとしあわせが逃げちゃうよ？
周りからのもの珍しい物を見るような視線がちょっとだけ気になる。フリョーとお友達なんてみんなからしたら、おっかない事みたい。
今日となりの席のアオイ君が｢フ、フリョーとお友達なの？大丈夫？｣ってとっても不安気な声で言っていた。
｢三ツ谷隆くん、わたしハーゲンダッツ食べたい！｣
コンビニに入ってアイスのショーケースを覗きこんだ第一声。人のお金で食べものを食べれる時は高いものを頼みなさいってお母さんが前に言ってた。
｢おま、ハーゲンダッツって……｣
｢ハーゲンダッツ食べたい。ハーゲンダッツしか食べない。ハーゲンダッツを買ってくれなきゃ三ツ谷隆くんのことキライになる。｣
｢分かった、分かった。買ってやるから落ち着けって。｣
はぁ、と溜息をついてショーケースからハーゲンダッツと自分の分であろうアイスを取り出した。三ツ谷隆くん、今日2回目の溜息。
｢外で待ってる。｣
レジへと進んだ三ツ谷隆くんから離れる。後ろで｢動き回んな！｣って聞こえたけど知らない。三ツ谷隆くんはママみたい。
コンビニを出てすぐのアーチ型をした車止めスチールに座って三ツ谷隆くんが出てくるのを待つ。
足をバタバタとして待っていればバイクが2台やって来た。どちらも金髪の男の子。たぶん、中学生。
この人たちもフリョーだ。たぶんだけど。
｢ん？ドラケンとマイキーじゃん。｣
コンビニから出てきた三ツ谷隆くんの声。金髪の2人は三ツ谷隆くんのお友達らしい。三ツ谷隆くん、お友達いたんだ。
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あう(プロフ) - 雪見大福さん» そうですね。心配してくれるって事はそれだけ自分の事を大切に思ってくれてるって事ですもんね。 (2021年8月3日 7時) (
レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 夢主ちゃん視点で自分の感情が動いてたので心配されるって…嬉しいですなって思いました (2021年8月2日 21時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - 紅さん» 更新を…ずっと待ってます…だと！？えー、嬉し(デレ)作品も気に入っていただけたようでありがたい限りです。頑張ります！頑張っちゃいますッ！！ (2021年8月1日 22時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - この作品が好きです。更新ずっとまっています。応援してます。がんばってください (2021年8月1日 22時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - kanraiさん» ありがとうございます！とても励みになります！！ (2021年7月30日 22時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あう | 作成日時：2021年7月27日 17時
