ご近所さんの不良さん達【東京卍リベンジャーズ】

32．リープ前1 ページ32

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2017年5月。


ファミレスの奥の席、約束した時間よりも早めだがそいつは既にいた。住所を持たないこの人物は基本的にネットカフェにいる。が、今回はこちら側が場所を指定して来てもらった。


こいつはいつ見ても派手だ。白金の髪色に前髪は長く、顔の半分程が隠れてる。見事なマッシュルームヘアである。

頭だけでも派手だというのに、服装も派手だ。蛍光イエローのパーカーに下は赤いスキニーパンツ。市松模様のラバーソールを履いている。


そんな派手な格好は遠くからでも彼女を認識するのに十分である。



｢あ、久しぶりだね。千冬くん。｣

｢おう。｣



俺を見つけた時の笑った顔はやはりまだ少しの幼さが残ってる。今年で彼女は18歳になった。俺からしたらまだまだガキのこいつは裏の世界で生きている。

あの頃は何も知らない小学生だった彼女は今やハッカーで彼女にかかれば手に入れられない情報は無いとまで言われている情報屋の天才だ。



｢で、君のお探しの情報だけど…｣

｢見つかったか？｣

｢もちろん。私を誰だと思ってんの？東京卍會総長代理の情報なんて朝飯前さ。｣



カタカタとパソコンのキーボードを打っては画面をこちらに向けた。この東京卍會の総長代理、稀咲鉄太についての情報を売ってくれと頼んだのは昨日の夜。1日も経たないうちにこいつはありとあらゆる情報を調べ上げてくれた。全く本当に優秀な情報屋だ。




｢なぁ、そういやよ……妹は、どうしてんの？｣




姉の方、慈Aとはたまにこうして会う。と言ってもプライベートで楽しく談笑、なんて事はなくて仕事として、なのだが。



｢あー、ハルなら………｣



パソコンから目を離し、言ってなかったね、といった雰囲気で口を開いた。次に出た言葉に千冬は耳を疑った。









｢死んだ。｣

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