ご近所さんの不良さん達【東京卍リベンジャーズ】

11．孤高の精神 ページ11

*




｢お前フリョーといっしょにいるんだろ〜？｣

｢おれ、昨日バイクふたり乗りしてるの見た〜！｣

｢マジで〜？バイクふたり乗りとかダメなんだ〜｣





｢今日は一緒に帰ってやれないんだ。ごめんな。｣と三ツ谷隆くんに言われたのが今日のあさ。いつものようにハルとお家を出た時にいわれた。

今日はそのフリョーがいない代わりにクラスの男の子たちが構い倒してくる。この子達もヒマなのかな。ごめんね、わたしはそこまでヒマじゃないんだ。

そう言ったら｢ナマイキだぞ！｣って言って突き飛ばされた。ヒザがじんじんする。




黙って立ちあがって足についた砂をパッパとはらう。そして、また歩き出した。男の子たちは自分達のことを無視されてゴリップク。遊んでほしいなら素直にそう言えばいいのに。




｢おい、ムシしてんじゃねー！！｣

｢あのね、わたしは沢山のおともだちといないと威張れない子とは、なかよくしないの。1人だと威張れなくて、集まってないと威張れない人は将来ろくなヤツにならないんだって。わたしはそうなりたくないから、キミ達とは仲良くしない。｣




バッサリ。これがこの前テレビで見た"イットウリョーダン"ってやつかもしれない。意味はよく分からないけれど。




｢もう〜！やめなよ男子ぃ〜！女の子いじめるなんてホントにサイテー！｣




腰に手をあててほっぺを膨らませてるクラスの女の子。後ろに4人のお友達を引き連れてニオウダチしてる。




｢うるせー！どっか行ってろ！｣

｢自分のカブあげのために来たんなら帰っていただいてケッコーです。｣

｢っ！な、何よっ！たすけてやろうと思ったのに！！もう知らないっ！！｣




目にいっぱいの涙をためて早々に退散。やっぱりカッコばっかの子だったみたい。



｢おまえホントにチョーシ乗りすぎ！｣

｢カズマサくんにたてつくなんて命しらずだな！｣



昨日のドラケンくんみたいに拳を合わせて指をポキポキさせようとする。だけど音はみじんも出ていない。







｢おい、クソガキ。｣

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