イーガ団の幹部 (ページ29)

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ガノンページ29

ゼルダ姫はちゃんとリンクと話をしているかな。
ウルボザはおひいさまの事をしっかり支えられてあげられているかな。
ミファーはちゃんと姫様とリンクの側で治療できているかな。
ダルケルは姫さんの元で元気づけられあげられているかな。
リーバルはちゃんと納得いくまで強くなってるかな。
リンクはちゃんとゼルダ姫を護れているかな。
数少ない日数で、学んだ記憶が鮮明に蘇る。

お父さん、ごめんね……

ふと目を閉じようとした瞬間、地鳴りが大きく響いた。ハイラルの小鳥やリスたちは逃げ惑い初め、地が揺れる。
微かに目を開けると、ハイラル城に厄災の念が渦巻いていた。
異変に気付いた動物はハイラル城を避けるように逃げ始め、馬宿の方からも微かに人の声が聞こえる。
｢あれが、厄災ガノン……｣
私がアレを倒す立場なら……
私はそこにあった小石をハイラル城の方へ、力の限り投げた。その小石は近くの川に、呆気なくぽちゃんと音を立てて沈んだ。
また涙が伝う。

ごめんなさい、ごめんなさい……

と、その時だった。
厄災ガノンの欠片は、急に各地へ飛び交い始めた。これには私も目が覚め驚いた。
｢何が起こって……｣
ちらりとゾーラの里の方を見た時だった。また正面へハイラル城の方へ振り返ると、1つ、禍々しい紫の魂が、私の目の前に飛んできた。
避ける事も出来ず、ソレは私の中に入り込んだ。
｢やだ、やだやだやだやだ……！！｣
みるみるうちに腹の底から湧き上がってくる膨大な力と、憎悪。
気付くと私の体は自分では制御できないようになっていた。