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紋章 ページ18

「恥ずかしいの?」
違う、違う、そうじゃ、そうじゃない。
あ、脇を締めれば良いだけだ。ふと気が付き、怪しまれないように腕を下ろす。
「綺麗な肌……」
ミファーがおぉと歓喜の声を上げる。
「……ってか、何の話ですかこれ!」
まじまじと観察されるもんで、恥ずかしくなってきた。
少しコーガ様だったら……と考えてしまったけれど。
「ごめんごめん。アンタの事よく知らないからさ」
「体の事は知らなくて良いです〜!」
少しでも紋章を隠せるようにまた泡立てると、ミファーが
「好きな人でもいるの?」
と、何処からそんな話になったのか、急に質問をぶっ込んできた。
「なんで急に……?」
そう言った途端、鐘が鳴った。
この鐘の音は『あと10分で風呂を上がらなければいけない』という意味だ。男子と交代するから。
「鳴ってしまいましたね。私は先に上がりますよ」
ゼルダ姫が少しお腹を隠しながら上がった。
「私達も上がるよ」
「また後で今日のお礼するからね、名無し」
2人も一緒に出ていくと、私だけ1人の空間に取り残される。
シャワーで泡を流し、そっと湯船に浸かると、バラの香りが広がった。
「いい湯」
イーガ団では風呂に入る事はあまり無いので、こんなセリフを1度言って見たかった。
イーガ団、という言葉でコーガ様を連想してしまう。
やはり私は……


風呂から上がると、ミファーに城の渡り廊下ーーと言っても、ベランダのような場所だーーに呼び出されているのを思い出して、速急にミファーの元へと向かった。
「A」
優しい声に呼ばれると、何だか気持ちが安らぐ。ミファーは治癒能力だけじゃなくて、心も癒せる能力でもあるのか?
「今日の、お礼……下手だけど……」
そう言って赤面しながら渡してくれたのは、ダイヤ型の金色のフレームに、青の宝石が埋め込まれたピアスだった。
「綺麗……」
感嘆の声を上げると、ミファーが急に耳をつまみ、針を片手にこちらを見た。
「ちょっと痛いよ」
「え?」
ブスリ。

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設定タグ:ゼルダの伝説 , ブレスオブザワイルド , 夢小説   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:rikorisu | 作成日時:2020年3月25日 16時

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