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不穏 ページ24
何事も無かったように姫たちの元へ帰ると、私たちの帰りを待ってか、食事の準備だけが終わっていて、食事には誰も手をつけられていなかった。
「ごめんなさい!遅れました」
ぺこりと礼をすると、すぐにリーバルの隣の席に着いて合掌をした。
隣の席に座っているゼルダ姫は、リーバルに聞こえないよう、そっと私に耳打ちをした。
「ありがとうございます」
その優しい微笑みに、私はやっと心を落ち着かせることが出来た。
リンクが私に向ける冷たい視線には気付かずに。
神獣ヴァ・メドーの調査が進められているとき、私とリンクとウルボザは特に何もすることがなく、リトの村の店を回っていた。
私達は服屋に足を運んでおり、この服はここが良いだとか生地が上質だとかウルボザと色々話をしていた。
「これなんか姫様に似合いそうじゃないですか?」
私が1着ウルボザとリンクに服を差し出すと、2人は納得と言う様に頷いた。
私は何年ぶりかの買い物にウキウキして、本来の目的を失ってその服を買った。
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作者名:rikorisu | 作成日時:2020年3月25日 16時